波に乗った人生を生きるシンプルでパワフルな方法・実践編⑤(言葉遣い)
前回は、「感謝すること」についてご紹介しました。
今回は、「言葉遣い」についてです。
言葉遣いに関して、私が気をつけていることは主に2つ。
1つ目が、言葉のセレクション
2つ目が、表現の仕方
です。
(1)言葉のセレクション
前回の「感謝すること」の中でも触れましたが、例えば、「有難う」という言葉にはポジティブなエネルギーがあります。
「言霊(ことだま)」は本当に存在し、ポジティブで綺麗な言葉を選んで使っていると、その言葉を発している自分が心地よかったり、前向きで明るい気持ちになれるだけでなく、その言葉を受けた相手や、その場も和んだり、直接的に目で見えないかもしれませんが、良い影響が及んだりします。
逆もまた然り、です。
言葉のもつ、不思議なそのパワーは、自分を良い方にも、また悪い方にも導きます。
いつも不平不満ばかり口にしている人
常にマイナス思考で悲観的なことばかりを言う人
相手を罵るようなことばかりを言う人
・・・そんな人の周りには、誰でもあまりいたいとは思いません。
それは、その人自身が、ということ以上に、その人の発している言葉のセレクションが、周りを不快にしているのです。
言葉ではありませんが、溜め息も自分と相手を傷つけるための武器となりえます。
溜め息をつく度に重い空気を感じませんか?
溜め息をついて、スッキリしたり、明るい気持ちになれたりするでしょうか?
また、ことある毎に溜め息をつく相手が近くにいたら、どんな気持ちになるでしょうか?
脳は、自分の発した言葉を聞いて、それによって現実を判別したり、見る世界を選んだりしています。
ポジティブで綺麗な言葉を使っていると、それを聞いた脳は、自分が前向きないい気分であると判断し、そういった状況や現実を選んで自分に見せようとしてくれます。
逆に、ネガティブで聞き苦しい言葉を使っていると、現実もそのように動いているように見えてしまうのです。
悪口を言ったり、
罵るようなことを言うのは、
その場で一瞬は気持ちが晴れるかもしれませんが、結局は自分にも周りにもその言葉の持つ「レベル」なりのインパクトがあるので、私自身は自分の発する言葉を出来るだけモニターして、選ばないように注意しています。
そして、ネガティブな言葉は、まわりにまわって、結局は自分のところに返ってきてしまうのです。
別れ際(誰かがうちに来たときや、外で会ったとき等)に私は相手に、必ず、
「気を付けてね」
と言うようにしています。
これをはじめたのは、10代の頃ですが、当時はなんとなく、おまじないのような感覚で使い始めたと記憶しています。
「気を付けてね」
という言葉が、相手の行手を守って付き添ってくれる
そんなイメージでいると、どこか、安心して託せるような思いになるのです。
以上、言葉のセレクションですが、これは何も日本語に限ったことではないと思っています。
他のどの言語であれ、人間の(を)操る言葉であれば、対極的な側面をもつ言葉が存在するのだと思います。
少し、気を付けてみるだけで、大きな変化をもたらす「言葉」。
私はこの「言葉のパワー」を味方につけられる人で在りたいな、と思っています。
(2)表現の仕方
「言葉のセレクション」と合わせて、気を付けたいのが、「表現の仕方」です。
同じことを伝えようとしているのに、一方の言い方では人を怒らせ、もう一方では快く受け入れてくれた、という経験はないでしょうか?
言い訳などの「自分を守る言葉」は、使ったその一瞬は自尊心が保たれますが、相手には不快な思いをさせてしまっていることが多々あります。
例えば、以下、自分が知らないことを教えてもらった、アドバイスをもらったような場面での表現の仕方の違いです。(職場や学校など、先輩・後輩の間の会話として想像してみてください)
「私もそう思ってたんですよ」
OR
「なるほど、有難うございます。その方が○○ですね。」
「私は〇〇(その場にいなかった、誰からも聞いていない等)なので知りません/わかりません。」
OR
「わからないので、教えて下さい。」
「それは分かってます/知ってます。」
OR
「お陰様で、それは分かっています/知っています。」
ちょっとした表現の違いだけなのですが、なんとなく、そこから受ける印象が違います。
相手からいきなり反論されたり、つっけんどんな返事をされたら不快な思いをしがちです。
一方で、少しの言葉のクッションを挟んだり、言い回しを変えるだけで、相手との関係性が向上したり、状況が更に好転するのであれば、そうしない手はないと思います。
とかく、「売り言葉に買い言葉」になってしまうような状況もありますが、自分が発しようとしている言葉をモニターし、外へ出してしまう前に及ぶであろう影響について考えてみる、というのが理想だなぁ、と思います。
自分が言われて不快に思うことは、自分の言わない。
表現の仕方で伝わり方も変わってくる。
このことを心に留めて生活していきたいな、と思っています。