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スポーツのポストシーズンを考える

生き残ったマリーンズは、谷保さんに優勝決定のことばを語ってもらえるか?

千葉ロッテマリーンズは、適地仙台でのシーズン最終戦を物にすることができ、クライマックスシリーズ(CS)進出権とシーズン2位を、滑り込みで確保しました。
これで、ZOZOマリンスタジアムのアナウンス担当・谷保恵美さんのラストゲームは、少なくともCSファーストステージ最終戦まで延びたことになります。
ファンとしては、一日でも長く谷保さんの透き通った声を聴いていたい。
できれば、「千葉ロッテマリーンズ、日本シリーズ優勝決定でございます!」というアナウンスを最後に聴いて、お別れしたいと思っています。

かなり厳しい道程ですが…。


すべてのカギを握るのは、朗希

多くのマリーンズファンが抱くこの想いを大きく後押しするのが、先ほど(13日15:00過ぎに)NPB公式サイトで発表された、CSファーストステージ第1戦の先発に佐々木朗希投手が決定したという情報です。

朗希投手がCSのマウンドに登れるのなら、夢は広がります!
第2戦は西野勇士投手だと予想していますが、できれば一気に連勝して、ファイナルステージに臨みたいところです。

じつのところ昨日までは、イチかバチかの策ですが、1stステージでは朗希投手の登板は回避して、ファイナルステージの1戦目に来るであろう山本由伸投手か、2戦目に来るであろう宮城大弥投手と投げ合って勝利することで、苦手バファローズに競り勝つためのモメンタムを掴むことができるのではないかと考えていました(あの里崎智也さんも、ファイナルステージの1戦目に登板という予想をされていて嬉しかったです!)。

一方で、明日14日(土)の登板後に朗希投手のカラダに異変などが無い場合、短期決戦ですから、次の先発はファイナルステージの第4戦・21日(土)と考えることができます。
もしそこまでの3戦を、悪くとも1勝2敗で切り抜けることができれば、もしかしたらもしかして、日本シリーズへの道が開けるかもしれません。

吉井監督と黒木コーチが熟慮して決めたロードマップに懸けてみたいと思っています。


ポストシーズンこそが面白い!

ところで、以前から国内にはCSという仕組みを批判する声、CS不要論が根強くあるように感じています。
特に今シーズンは、セパともに優勝チームと2位3位チームとのゲーム差が開きすぎていることを理由に、CSを止めるべきとか、いやチームがCSを辞退すべきだとか、さらには日本シリーズに進出する権利は無いという声さえ少なからずあるようです。

しかしスポーツ、特にボールゲーム(球技の意)においてはポストシーズンこそが本当の闘いであり、ゲームの質も魅力も、ファンの盛り上がりも段違いに高くなると常日頃から考えている筆者にとって、これらの意見は受け容れがたいところです。

たとえばMLBでは、これまでに多くの名将やスタープレイヤーが「ポストシーズンこそ、本当の闘いである」という意味の発言をしています。

いま、毎日行われている2023年のポストシーズンをみても、アリーグ最高勝率のオリオールズが、ゲーム差換算で11ゲームを離していた西地区同率1位のレンジャーズに3連敗して早々と敗退していたほか、ナリーグ西地区1位のドジャーズも、16ゲーム差をつけた同地区2位のダイヤモンドバックスに、スイープで敗退。リーグ優勝シリーズには進めませんでした。
ナリーグ東地区でも、1位通過のブレーブズが、同地区で14ゲーム差の2位だったフィリーズに3勝1敗で、やはり地区シリーズで敗退しています。

しかし、米国ではゲーム差が大きいことを理由に、ポストシーズン出場の資格がないというような意見は(今のところ)みられませんし、ポストシーズンが面白くないという意見も耳にしません。
そして、地区1位通過でない、10ゲーム以上離されてワイルドカードでポストシーズンに進出したチームでも、勝ち上がればリーグ優勝、さらにはワールドシリーズ制覇が叶うというルールは、しっかりとファンが支持しているのです。

他のスポーツ、たとえばラグビーやサッカーでも、ポストシーズンの勝者が優勝チームとなるのは同じであり、ポストシーズンのゲームこそが、めちゃくちゃ盛り上がる、熱い闘いとなるのも同じです。


プレイオフ制度の復活は?

筆者はいまも、CSを以前パリーグが開催していたプレイオフ制度に戻し、そこでの最終勝利チームが、シーズン優勝とすべきだと考えています。

春夏の甲子園や年末年始の高校ラグビー、高校サッカーで、つねに熱戦が繰り広げられ観客が燃え上がるのは、負けたら終わりのあとがない闘いが続くからです。

プロスポーツのポストシーズンも同じ。
ポストシーズンならではの熱い闘いがファンを興奮させ、観客を呼ぶ。
そしてプレイヤーは、さらに集中した熱い闘いを繰り広げいき、さらに成長していく…。

そんなゲームを勝ち上がったチームこそが優勝に相応しいと、筆者はずっと思っています。


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