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『同士少女よ、敵を撃て』感想

ずっと気になってて、ようやく読めました。

面白かったし、読み応えが凄かった
途中で学校パートがあるから少年マンガみたいなみんなで頑張って訓練してさらに上を目指す!って感じの雰囲気があって、厳しくて大変そうだけどこの部分は読んでて楽しかった

戦争のお話だから誰かしらかは死んでしまうんだろうなって言うのは思ってたけどお気に入りのキャラクターが何人も死んじゃって辛かった
ユリアンとシャルロッタの美少年美少女コンビ(勝手に命名)が見ていて微笑ましかったからマンガ化もしたみたいだしぜひイラストかなにかで並んでいるところがみたいな。
ママことヤーナもすごく魅力的だったし、母性溢れる女性なんだなって言うのが読んでてすごい伝わった。あとオリガも個人的にすごい好き

途中のマクシム隊長達の第十二歩兵大隊と共に戦うパートが特に印象に残った
それぞれがみんな辛い過去を背負ってて、それでも国のため、家族のために戦い抜く姿が残酷でだけど格好良かった

ユリアン緑のおめ目で可愛らしい顔立ちって、そんな、天使じゃないですか!
セラフィマに、ユリアンは可愛い少年みたいだって言われたマクシム隊長がびっくりしてたの最初は意味が分からなかったけど、その後の部分で何となくわかった気がする、長い間ずっと一緒にいて銃の名手でとても頼りになるけど、まだ10代の幼い男の子なんだよ、ユリアンは。
もうずっとずっと見ていたから分からなくなってたのかな、
最後の
ヴォルガの向こうに、我らの土地なし
ってセリフ、すごい、なんだろう、悲しいというかなんというか、、
当たり前だけど、若い世代のものたちや女性までもがこんな環境に立たされないといけないっていうのは本当に辛いし、なんて酷い状況なんだろうかって、

戦争の描写がリアルで生々しくて、ほんとにちょっとした事で命取りになってしまうんだと思うと読んでて辛かった

でも主人公セラフィマ含め、主に主要キャラのみんながその中でも楽しく話していたり、やり取りをしているのが微笑ましくて、こういう描写が程よい具合に混ざってたからストーリーも戦闘シーンだけのどんよりしたままじゃなかったし、読んでて全然退屈しなかった、最初から最後まで気の抜けない展開だったけど

最後の終わり方がよぉ、、、
ロシアは友情の印としてキスすることはあるみたいだけども、、(これにもびっくり、いきなりシャルロッタとセラフィマがキスするもん)
イリーナとセラフィマって、、え?!!!
もうびっくりびっくり、、、、
最初なんて貴方を殺す!とか言ってたのに、、


でもそうだよね、戦争が終わっていきなり日常に戻るっていってもぱっと切り替えることなんてできないだろうし1人の兵士として戦っていた女性が、市民だった女性と全く同じ心境で環境で残りの余生を生きていくなんてそう簡単なことじゃないよね、

だからむしろ、同じ地獄を見て、駆け抜けたか同士と支え合って生きていくのが、最善の選択なのかも。

同じ世代の少女、女性が狙撃兵として戦場をどう生き抜いたか、
本当に心苦しくも、勇敢で立派なキャラクターに出会えて、良かった
ぜひ、読んで欲しい作品だと思う

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