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2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 7

🤖 第6話感想&ネタバレ

第7話 There's Been a Shift(邦題「豹変したアイツ」)

クリスマスまで遡る冒頭シーン。
以前、バー "OCHIBA" でミクシーが「最近、議員がボットに潰されて死んだ話知ってる?」とスージーに話していた。スージーは本気にしなかったが検索すると、議員、伊藤庸二郎が死んだとされる現場写真で血のような線が床についていた。その後ボットが液体を踏んだまま進行するとあのような線ができるとワインを踏んだサニーから判明していた。

その伊藤議員は暴力団など反社会勢力の活動を撲滅する政策を掲げていたのが判る。その後、伊藤議員は階段の上から落とされたボットの下敷きになり命を落とす。ボットを突き落としたのはヒメ。彼女は素早くボットをハッキングし、伊藤議員を殺した部分の記憶だけを消去する。その技術は誰に教わった物なのか。

一方、見つかったサニーの電源が一向に入らなかったがスージーが乱暴に揺らすとスリープ状態になった。昨夜、スージーの家に泊まったミクシーは仕事に行くが、せめて自分が戻るまでサニーを起こすのは待って、と言う。
「何されてるか判らない。カルトを抜けたばかりの人とその日の内に一緒に寝ない方がいいのと同じ。一旦洗脳を解かないと」
その言葉を訝しがるスージー。
「私じゃないよ! ドキュメンタリーで見た」と返すミクシー。
意味深な台詞ではある。

ミクシーは仕事に行く。サニーが心配で仕方がないスージーはミクシーとの約束を破ってサニーを起動させる。しかし以前のサニーとは表情や声色なども丸っきり違い、スージーが好まない番組だと言っても平気で鑑賞を続け、スージーが横に座っても避け、言葉にも棘がある。スージーがお腹が空いたと言っても何もしない。その時、拘置所のノリコから連絡が来て、スージーよりもサニーとの会話が弾んでいるのを目の当たりにする。面白くないスージー。

ノリコは学生時代の同級生で、病に侵されてはいるが口は達者なヨウコ(柳田ありすさん)と拘置所で得意の将棋をする。誰もノリコに敵わず拍手喝采を浴びる。しかしリモートでの面会時間になるとみんな散り散りになり、ヨウコも嬉々として席を外す。将棋を続けようとするノリコに勝負に負けたヨウコは「行かないの? 電話する相手いるんでしょう」と言われてほぼ仕方なくスージーに連絡を取ったのだ。しかしノリコはヨウコから、わざと拘置所に来たのでは、と疑われている。

ノリコとの電話でも上手く会話ができなかったスージーは随分前に友人だったディーに連絡する(2話で名前だけ登場)。既に連絡は途絶えていた仲だがスージーは未練がましく言葉を彼女の留守電に残す。それを聞いていたのは仕事に出かけたはずのミクシー。驚くスージーにミクシーは「クビになった」と告げる。更に約束をしたにも関わらずサニーを起動させたのを知り、怒りを露わにする。
「生身の人間よりボットの方が大事なんて人として終わってる」と嫌味を言い続けるミクシーに売り言葉に買い言葉で「F*ck you!」とスラングを含めながらも何とか説明しようとするスージー。するとサニーは急に攻撃的になりミクシーの腹を殴る。咳込むミクシー。何かがおかしい。

以前、スージーを監禁中、組員からの情報で父親である組長の死を知ったヒメ。彼女はたった今、その最期の姿を見ていた。
「あと2~3日待てなかったの……?」と、何かを悔やむヒメだが看護師から最期は1人じゃなかった、優しい甥御さんが一緒だった、と聞き、ジンの裏切りを知る。しかし意気込んでヒメが乗り込んで行った先では既にジンが組員を仕切り、ヒメが伊藤議員を殺した事も知っていた。ヒメは相手にされなかった。

善悪はともかく、それぞれが窮地に立たされる中、スージーはマサの狼の絵を持って最初にサニーを見てもらったサカイ電気店へと向かう。そこには絵の事を教えてくれたリサがいて、渋々サニーの様子を見る。変わった所は特になく、なぜ急に攻撃的になりミクシーを殴ったのかも判らない。しかしデバイスに位置追跡機能(トラッカー)が追加されており、スージー、ミクシー、リサしかいない狭い店内でスージーが動くとそのマークも動いた。誰が埋め込んだのかは判らない。仕込まれたのは1日前だと言うリサ。スージーの他にノリコがいる拘置所にも追跡マークがあり、更にもう1つ、行った事のない鉄道博物館付近のマンションにもマークがあった。ただそこまで話した所で2人がヤクザに追われている事を知ったリサに追い出される。

マンションに行く決心をして家に戻り、その前にスージーのトラッカーの原因となる物を取り除くため、服や普段の持ち物を探ると結婚指環から発信されていた。これまでなかった追跡機能が追加されたとされる時間、スージーは指環を外しシャワーを浴びていた。その時サニーしかいなかった。
サニーをスリープ状態にしてから、ボットを信じた自分がバカだった、と改めてミクシーに謝罪するスージー。これまでも人を振り回してはずっと自分に壁を作っていた、今もそうだと。だからこれ以上ミクシーを巻き込む訳にはいかない、そして、もっといい友達になれるよう努力する、と告げる。ミクシーに優しい笑顔が戻り「一緒に行くよ」と言う。
「私がいないと1時間ももたないだろうし」
軽口を叩くミクシー。スージーは中指を立てたジェスチャーをして互いに笑い合う。先程2人が口喧嘩になった会話は全てジョークに作用してくれた。
鉄道博物館付近のマンションに向かうためスージーが用意をする間、ミクシーは2人が喧嘩になった原因とも言うべき相手、ディーから入っていた辛辣なメッセージを見つけ、スージーには見せず、そっと削除した。

2人が出かけたのをヒメに報告するレイジ。トラッカーの元となった指環は既にスージーがサニーの内部に入れていたのでトラッカーは機能しない為、ヒメはレイジに後をつけるよう命じる。そのヒメは今や地位を失ったが愛人であるテツと共に、まだ後継ぎになる事を諦めていなかった。

マンションについたスージーとミクシーは片っ端から部屋を訪ねるがマサもゼンもいない。落胆しかけた時、地下のランドリーへの階を発見する。そこでランドリーを使用している人物を発見する。それはサニーを連れて来た初老の田中友喜(國村準さん)だった。一方、スージーの家ではスリープさせていたはずのサニーが勝手に起動していた。


やっと國村準さん再登場! 彼の存在を待っていた。
伊藤議員を殺害したのはヒメの仕業と解ったけれど、それではマサが「明るみに出してはならない」と言っていた相手は誰だったのか。
内容で疑問だったのがミクシーとの諍いの内容で「どうして私が付き合わなきゃいけないの!」と捲し立てたミクシーが、後半スージーが「いい友達になれるよう、努力する」と謝罪すると、全て覆して180度態度が柔らかくなったのが気になった。やはり、ディーに対しての嫉妬とクビになった事、スージーが勝手にサニーを起動した事が重なってムカついたのだろうか。

7話では、新たに鉄道博物館付近のマンションが登場。とても広く、並ぶドアがカラフルで、香港の有名な集合住宅を思わせた。このシーンではスージーの衣装も黄色いラインが入った白いパンツスタイルに同色のジャケットを着て足元は黄色いスニーカーを合わせ、護身用としての持ち物も消火器含め色合いが鮮やかですべてが印象に残るとても素敵なビジュアルだった。


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