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偉大なる釈迦如来vs殺人鬼アングリマーラ 9

かつて「悪人とて救われる、ましてや善人を
や」

 という悪人正機説の教えを歎異抄で説いた
浄土真宗の親鸞和尚が存在しています。

 しかし、本来であれば善人とて救われる、
ましてや悪人をやの常識を覆し、

前述の様な教えを説いた理由は人類を救う目
的により、

自らの意思で人間界に下生している一部の仏
菩薩を除き、

 人類の大半が過去のカルマの清算、つまり、

業因縁を祓い清めるために現世に転生してい
る状況を挙げられます。


それは人類の大半が生まれながらにして様々
なカルマや、

 業因縁を背負っている存在といえますので、

自らを罪穢れのない善人と思い込んでいる衆
生よりも、

己だけでは救われ難いと素直に神仏を認識し
信仰できる衆生の方が、

救われ易い現実を説く教えとなっていました。


事実、今生では信仰なくして地位や富を得た
人々でありましても、

 前世や過去世の徳による影響が大きければ、

その徳が尽きた後は現世若しくは来世で悲惨
な末路となってしまいます・・・

 それは人間界より上の天界も例外ではなく、

天人の五衰といって衣服が汚れたり頭上の華
鬘が萎(しぼ)む、

 身体が汚れ匂いだす、身上の光が滅する、

己の席に戻りたくなくなり楽しみを味わえな
い等の症状が現れるとされていますね。

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