メンバーから相談されるマネージャーは〇〇ができていた!難しくはないけど、実はなかなかできていないこと3選。
Good day, everyone! どーも、須賀です!
「困ったことがあったらいつでも相談しに来てね!」
というフレーズは、マネージャーが発する言葉としては頻出のものではないでしょうか?しかし、頻繁に相談されているマネージャーと、全くといってよいほど相談に来ないマネージャーがいます。一体、相談されるマネージャーとされないマネージャーで何が違うのかを3選にまとめてみました。
①「相談しに来てね!」と言っていたのに、いざメンバーが相談に行ったら嫌な顔をされた(と、メンバーが感じた)。
これは、マネージャー視点だと「そんなこと無い!」という方がとても多いのですが、メンバーの方の視点だと「あるある」だと思います。そもそも論として、メンバーがマネージャーに相談に行くのには「相応の不安」を持って聞きに行くケースが多いです。これを聞いてバカにされないかな?こんなこと聞くなって怒られないかな?などなど、いろいろな不安な気持ちを持ちながらも相談をしに来てくれています。
しかし、マネージャーは忙しかったり、その時の虫の居所が悪い場合だと、メンバーが冷たく感じてしまうような対応となってしまうことが往々にしてあります。マネージャー視点だと、「また聞きに来れば良いじゃん」と軽く思っていることが、逆の視点だと「勇気を出して聞いてみたのに、冷たいじゃないか。相談しに来てねというのは嘘だったんだな。冷たい態度とられるのは嫌だからもう二度と相談なんてしない」という強い決意につながってし毎ます。また、こういった状況になっていることをマネージャー自身が知るタイミングはほぼ無いので「相談できない人」認定をされ、相談がないから思った動きにならずに怒ってしまうという悪循環になってしまいます。
人間なので冷たくなってしまう時もあるかもしれません。しかし、「いつでも相談に来てね!」というのはメンバーとの大事な約束です。例外なく「相談してくれてありがとう!」から入って、「最優先で聞いて対応する」くらいする必要があります。そういうふうに対応して然るべきなくらい、相談するときのメンバーは不安であるということをマネージャーは肝に銘じてほしいです。
②相談に対しても、何も状況が変わらない(相談されても無駄と感じられてしまっている)
マネージャーだからといって常に解決なんてできるわけ無いじゃないか!と思った方。はい、そのとおりです。落ち着いてもう一度読んでください。「解決できない」ではなく、「何も状況が変わらない」ことが問題なんです。つまり、解決に向けたアクションをしっかりとメンバーが見える形で行っているかが重要です。すべてのことが解決できるわけではないことは、当然メンバーもわかっています。しかし、相談しているということは同じ目線・同じ立場になって悩んでいることを一緒に解決してほしいとメンバーは感じていると思います。
マネージャーとして相談を受けたのであれば、まず、何も口を挟まず困っていること・メンバーの置かれている状況・考えている事などを、たとえメンバーの思考がまとまっていなかったとしても最後まで聞いて下さい。
その上で、マネージャとして取りうるアクションを最低1つ約束してください。それはメンバーにフィードバックしたり、メンバーがやることではなく、マネージャー自身がアクションを取ることを1つ約束するのです。そして、そのアクションをできるだけ速やかに実行し、その結果をメンバーに伝え解決したのか?もしくは、解決にどう近づいたのか?をフォローアップしましょう。
私自身、メンバーと会話し困り事が出てきたときには「自分自身の宿題(メンバーに約束すること」を明確にしたうえで、すぐに実行し、その結果をメンバーに伝えていました。こういったアクションを継続することで、相談すれば「なにかアクションを取ってくれる」「自分の事を考えて動いてくれるマネージャーである」ということが伝わり、信頼度も増していきます。
③自分から相談無い?と自ら聞きに行っていない
メンバーから相談に来たら相談にのるので、相談に来ないのはメンバーの積極性が足りないか、困っていないからだ。メンバーにもっと積極的になってもらいたい。と考えるのは、メンバーの視点になりきれていないのではないか?と感じてしまいます。
「メンバーの困り事を解決し、メンバーが働きやすく、価値を出しやすい環境を創る」ことがマネージャーの大事な仕事であり、上記でも触れたように相談するということはメンバーにとってかなり精神的にハードルの高いものです。
メンバー相談するレベルにないと感じていることでも、マネージャーに相談すると早く解決したり、スムーズに物事が進むようなアプローチを提案できたりすることは多々あります。こういった、相談するまでもないと”メンバーが判断している”もので、関与することでもっと早く課題解決でき物事が前に進むものは、マネージャーが自ら聞きに行ったり、「もしかして、これ困ってない?」と聞きに行かない限りマネージャーの耳には入ってきません。
私も常々「バッドニュースファースト」ということで、問題・課題があったらすぐに行ってほしいと伝えていましたが、問題・課題と捉える基準の問題で、待っているだけではなかなかバッドニュースは上がってきませんでした。
身近な例で「海外のXXさんから全然返信ないんです」というケースでは、「じゃあ、待とう」ではなく「あ、この人はChatだと返信早いよ」とか、「MTGを入れてしまったほうが確実に参加してもらえて確認事項も網羅できるよね」という形で、早く状況をキャッチできれば”ただ待っている”を減らし前に進むためのアクションにすることができたりします。
このように自らがメンバーにコミュニケーションを取り、状況を聞きに行くことで問題・課題が小さいタイミングで前始末できたケースが多くありました。問題が大きくなってから解決するのは非常に骨が折れることなのは周知の事実だと思います。そうなる前にいかに手を打てるかは、マネージャー自身が情報を取りに行ってアクションをしなければなりません。
情報を取りに行くというのは特段難しいことではなく、雑談の中で困ったことがないか?やメンバーの顔を見て思い出したタイミングで〇〇の件なにか懸念事項あるかな?というふうに聞いてみてください。
「自ら相談に行くまででもないが、質問されたからなにか答えなきゃ」という感じで、ちょっとした困り事レベルの課題のタネを共有しれくれるケースが増えていきます。こういったコミュニケーションを通じて状況も把握できますし、問題が大きくなる前に色々とアクションを取ることができるようになります。
いかがだったでしょうか?
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