
はじめてのPRでメディアに取り上げられる広報の5STEP
はじめまして!無名企業のゼロイチの広報支援をしている、PRマーケターのらいと申します。
突然ですが、広報PRってどんなイメージでしょうか?
「大企業がやるもの」
「メディアに取り上げられるのは有名な会社だけ」
「コネや予算がないと無理」
「専任者を雇わないといけない」
もしこんな風に思っていたら、それはちょっともったいないかもしれません。
例えば、地元のカフェが新聞に載った途端、翌日から満席になったり、無名の企業がテレビで紹介されて問い合わせが急増したり。
こういう話、意外とよく聞きますよね。
「それって、たまたまじゃないの?」と思うかもしれません。
でも、実はちゃんとした仕組みがあって、やり方を知っていればどんな小さな会社でも 狙ってメディアに取り上げてもらう ことがきるんです。
しかも予算をかけずに社長一人でも、です。
なぜ断言できるかというと、それは自分自身がまったくの広報未経験でも「情報発信のコツ」を掴んだことで、3ヶ月でメディア露出が出来たからです。
それでも、「なんか難しそう」「結局センスが必要なんじゃ?」と感じる人も多いはず。でも大丈夫です。
広報PRは生成AIの登場で、だれでもより手軽に実践できるようになっています。
私自身「広報をAIでハック」をテーマに、日々ひとり広報さん向けの発信をしているので、ご興味のある方、よかったらフォローをお願いします

AIの活用法は、随時更新していきますが、この記事では一旦、そもそものPRの基本や必要性、どうすればメディアに興味を持ってもらえるのか、そして実際に始めるためのステップについて書いていこうと思います。
「PRってちょっと気になる」「広報をやってみたいけど、何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひ読んでみてください。
広報PRがなぜ必要なのか?
PRの重要性について話す前に、少しだけ自分の話をさせてください。
私は現在、中小企業のメディア広報をサポートするPRマーケターとして活動しています。
業界は問わず、不動産、IT、飲食、製造業と様々で、企業規模は1名~30名程度の小規模の会社さんを、TV、雑誌、ラジオ、WEB、新聞と延べ120程のメディア露出を実現してきました。
今でこそ広報PRのサービスをしていますが、元々どこかの企業で広報担当として学んだわけでもなければ、PR会社に就職していたわけでも、メディアに勤めていたわけでもありません。
むしろ、自身もPRなんて大企業がやるものだと思っていたし、「メディアに取り上げられるなんて遠い世界の話」と思っていました。
そんな考えが変わったのは、ある出来事がきっかけでした。
当時、小さなリフォーム会社に勤めていた際に、社長の思い付きである飲食事業を始めることになり、流れでその担当に。
その新規事業というのが、当時はやっていた「冷凍食品の無人販売」という非常に薄利多売のビジネスモデルでした。
人件費がない分、店舗当たりのコストはそんなにかからないんですが、その分6店舗出店してやっと損益分岐点というようなモデルでした。
企画、コンセプト、商品開発と経て、やっと開店し、3カ月後に2店舗目をオープンした頃事件は起こりました。
「ごめん、飲食事業の資金、全部元々あった借金返済に充てちゃった。悪い!」
どうやら、本業の業績が芳しくないタイミングで、重かった返済に、飲食事業用の資金を充ててしまったそう。
「いやいや、まじですか、、笑」あまりに衝撃的でしたが
とはいえもう支払い後らしいので後の祭り。(※当時は笑えませんでした)
つまり突然「広告費ゼロで出店と集客しなければならない」という状況になったんです。それも、短期間にです。
解決すべきは、
お金をかけずにどうやって集客をするか?
投資資金なしでどう出店するか?
もちろん費用のかからないところから着手してみました。
SNSの更新頻度を倍にして発信してみたり、取引先のHPで相互送客の取り組みや、業販の紹介をおねがいしたり…。
しかし結局、劇的な問題解決にはつながりませんでした。
今でもよく覚えているのが、当時考えていたのが「一発メディアにでも取り上げられればなー」ということでした。
幸か不幸か、それがきっかけで「狙ってメディア取材を獲得する方法」を調べて実践していくことになるんですが、開始なんと3ヶ月で初取材を獲得することができました。
最初に取材をしてくれたのが、「ビジネスチャンス」さんというFCの専門誌で、掲載後、今までになかったFCプランの問い合わせが月に10件増加しました。

他にも地元のTV取材を頂き、その後にオープンした店舗は開店後5時間で商品がなくなる盛況でした。

(ビジネスチャンスさんは、最近別件でも取材を頂きいつも感謝です。。)
結果として、FCでの出店、集客と何とかピンチを脱することができて、最終期には首都圏で11店舗展開をすることができました。
この経験を通じて、「PRって大企業よりも広告が打てないような、予算がない会社こそ使うべきものなんじゃ?」と実感し、現在に至ります。
PRの最大の魅力は、「第三者の視点で紹介されることで、信頼性が一気に上がる」 こと。
たとえば、店主が自分で「うちのラーメンはうまいよ!」と言うよりも、テレビや雑誌で「〇〇が人気のお店!」と紹介するほうが、圧倒的に興味関心につながりますよね。
一般的には、メディアに紹介されるのは、選ばれた一握りの会社だけと思われているので信頼のイメージを生むことができます。
だからこそ、広報PRは予算の限られている、小規模な会社さんほど強力な武器になるんです。
では、どうすればメディアが「取り上げたい!」と思う情報を作れるのか?
ここからは、早速本題についてお話ししていきます。
ニュース性のある情報の作り方
「PRが大事なのは分かった。でも、どうやったらメディアに興味を持ってもらえるんだろう?」
多くの人がぶつかるのがここ。「メディアに取り上げてもらうには、何か特別なことをしなきゃいけない」と思ってしまいがちです。
でも実は、PRで成功している人たちがやっているのは、「いかにニュースとして面白い切り口を作るか」だけなんです。
メディアが求めるのは「ニュース」
メディアの仕事は「視聴者・読者に価値のある情報を届けること」。つまり、ただの宣伝ではなく、「これ、世の中の人が知りたがる情報か?」という視点でネタを探しています。
例えば、あなたが新しいカフェをオープンしたとして、「新しいカフェがオープンしました!」という情報をプレスリリースにして送ったとします。正直、どのメディアもあまり興味を持たないでしょう。なぜなら、「新しいカフェができた」こと自体には特別なニュース性がないただの宣伝だから。
でも、切り口を変えて「日本初、カフェなのに完全セルフサービスでスタッフゼロ!」としたら?
もしくは、「地域の空き家を活用して、地元のおばあちゃんが運営するカフェ」としたら?
途端に「ちょっと面白そう!」と感じませんか?
こんなネタがあれば一発解決ですが、大抵「日本初」なんて要素はありませんよね。
そんな面白さ、うちにはないよ。という声が聞こえてきそうなので、もう少し体系的に、「ニュース性のある情報」の作り方を解説してみます。
まずは4つのポイントを意識すると、ぐっとメディアに取り上げられやすくなります。
ニュース性を持たせる4つのポイント
① 社会性:社会問題やトレンドと結びつける
メディアは、社会に影響を与える情報を求めています。
例えば、
「高齢者の雇用問題を解決する◯◯な取り組み」
「食品ロス削減につながる新しいサービス」
こうした話題は、「世の中のためになる情報」として取り上げられやすいです。
② 意外性:「○○なのに△△」「○○過ぎる」など
人は意外な組み合わせに興味を引かれます。
例えば、
「おにぎりなのに、にぎらない『おにぎらず』が大人気」
「接客がないのに、行列ができるカフェ」
こういった「普通ならこうなるはず、なのに違う!」という構造は、メディアでもよく取り上げられます。
③ ストーリー性:人が共感できる物語を作る
商品やサービスが生まれた背景に、ストーリーがあるとメディアは興味を持ちやすいです。
例えば、
「震災をきっかけに開発された防災グッズ」
「子育ての悩みから生まれた、忙しいママのためのサービス」
「なぜ作ったのか?」という物語があると、単なる商品紹介ではなく「人が共感できるニュース」になります。
④ データや数字:具体的な根拠を示す
数字やデータが入ると、ニュース性が増します。
例えば、
「◯◯調査で判明!7割の人が○○を間違えていた」
「導入企業の売上が平均30%アップした新ツール」
数字があると「客観的な事実」として伝わりやすくなり、メディアも報道しやすくなります。
「伝え方」を工夫すれば、PRは難しくない
どんな商品・サービスでも、視点を変えれば「ニュース」として伝えることができます。
「メディアに取り上げてもらうのは難しい」と思うかもしれませんが、意識すべきは「どんな切り口なら面白くなるか?」ということだけ。
ここからは、実際にPRを始めるためのステップについてお話ししていきます。
広報PRの具体的な5ステップ
ニュース性のある情報の作り方がわかったら、次は 実際にPRを始める方法 について。
「何から手をつければいいのかわからない」
「いきなりメディアにアプローチするのはハードルが高い」
そう感じる人も多いかもしれません。PRは特別なスキルが必要なわけではなく、正しい手順を踏めば誰でも実践できるもの です。
ここでは、初心者でも始めやすい PRの基本ステップ を紹介します。
① メディアリサーチをする(どんな情報が求められているかを把握)
まずは、どのメディアがどんな内容を取り上げているのかを知ること が大切です。
Yahoo!ニュースやGoogle「ニュース欄」で業界関連の報道をチェック
テレビや新聞、雑誌、Webメディアの記事をリサーチ
過去に自分の業界で取り上げられた事例を調べる
これを行うことで、「自分の情報をどんな切り口で出せばいいのか?」が見えてきます。
② ニュース性の整理(PRの「切り口」を考える)
前の章で紹介した「ニュース性を持たせる4つのポイント」をもとに、自社の強みやストーリーをニュースとしてまとめる。
社会性(社会課題の解決につながるか?)
意外性(普通とは違うユニークな点は?)
ストーリー性(開発の背景や想いがあるか?)
数字やデータ(説得力を持たせる情報は?)
ここでしっかり整理しておくと、メディアへのアプローチがスムーズになります。
③ プレスリリースの作成(メディアに伝わりやすい構成で書く)
PRの基本ツールとして 「プレスリリース」 があります。
プレスリリースは、メディア関係者に向けた「報道用の資料」のこと。取材を狙うための書き方の基本は、以下のような流れ。
タイトル(目を引くポイントを簡潔に)
リード文(何が新しいのかを短くまとめる)
画像(ヒト、モノ、場所などイメージがもてるもの)
切り口の説明(いきなり商品紹介しない)
自社の情報(切り口に絡めて商品紹介)
詳細情報(開発背景やストーリーを伝える)
会社情報・問い合わせ先(取材先の情報)
AIを活用してプレスリリースを作成する場合も上記の内容をステップバイステップで作成することで、割と簡単にクオリティーの高いものが出力できます。
④ メディアリストの作成とアプローチ(適切な媒体を選び、効果的に届ける)
次に、プレスリリースをどこに送るのかを決める 「メディアリスト」 を作成します。
業界専門誌やニュースサイト(ターゲットに届きやすい)
地元メディア(中小企業や個人でも取り上げられやすい)
新聞・テレビの情報番組(社会性のある話題向け)
作成したリリースを メールで送る・記者に直接連絡する・PR配信サービスを活用する など、アプローチ方法はいくつかあります。
最近は、電話アプローチ、手紙、SNSで担当者へDMがおススメです。
⑤ 発信後の活用(PRの効果を最大化する)
メディアに掲載されたら、実績をフル活用すること が大切です。
露出して満足していては、SNSのバズと同様。一過性の集客法で終わってしまいます。
掲載実績を全面的にアピールすることで、信頼がうまれブランディングにつなげることができます。
自社のSNSでシェアする
Webサイトに「メディア掲載実績」として掲載する
二次的な記事を作成し、さらにPRにつなげる
こうすることで、PRの効果を最大化することができます。
PRは、 正しいステップを踏めば、初心者でも実践できるもの。
まずは メディアリサーチから始める
次に ニュース性を整理する
そして プレスリリースを作り、発信する
特別なスキルやコネがなくても、戦略的に進めれば メディアに取り上げられるチャンスは十分にありますので、ぜひ実践してみてください。
最後にまとめと「今すぐできるアクション」 についてお話しします。
まとめ
ここまで読んで、「PRって意外とできるかも」と感じてもらえたなら嬉しいです。
おさらいすると、PRで大切なのは 「ニュース性のある情報を、適切な方法で発信すること」。
広告とは違い、PRは 第三者の視点 で取り上げてもらうからこそ、信頼性が高まり、大きな影響力を持ちます。
とはいえ、「じゃあ実際に何からはじめればいいの?」と思う人もいるはず。最後に、この記事を読んだあと すぐに取り組めるアクション をいくつか紹介します。
今日からできる3つのアクション
■メディアリサーチを始める
まずは、どんなメディアがどんなニュースを扱っているのかを知ることが大切。
Yahoo!ニュースやGoogle検索のニュース欄で 自分の業界の話題 をチェックする
テレビや新聞、Webメディアで どんな情報が取り上げられているか を観察する
「これはニュースになるかも?」と思った情報をメモしておく
■ 自分のビジネスや活動の「ニュース性」を考えてみる
次に、自分の事業やサービスを「ニュース」として伝えられるポイント を探す。
社会性(社会問題やトレンドと関連しているか?)
意外性(「○○なのに△△」「○○すぎる」など、普通と違うポイントは?)
ストーリー性(どんな想いで始めたのか?エピソードがあるか?)
データや数字(客観的なデータがあると説得力が増す)
■小さくてもいいので、まずは情報発信を始める
PRは、「情報を発信すること」からすべてが始まる もの。
SNSで「PRを意識した発信」をしてみる
ブログや公式サイトに「ストーリー性のある記事」を書いてみる
すでに持っている情報を整理し、「プレスリリース」のラフを書いてみる
PRは、一歩踏み出せば広がる
多くの人は、「メディアに取り上げられるなんて、自分には関係ない」と思いがち。でも、ニュースの裏側を知ると、実はPRは 戦略的に仕掛けることができるもの だと分かります。
しかも、最近は AIを活用したリサーチやライティング のツールも充実しているので、これまでPRに馴染みがなかった人でも、効率よく情報発信を進められる時代になっています。
このnoteでは、今後も ひとり広報PR実現するためのAI具体的な活用法 を発信していくので、役立ちそうと思っていただいた方は、ぜひチェックしてみてください。
最後に…質問!
「あなたのビジネスや活動のニュース性は何ですか?」
もし考えが浮かんだら、コメントやメッセージでシェアしてみてください!
PRは、情報を発信することから始まります。
まずは 「考える → 伝えてみる」 の小さな一歩から、一緒に進めていきましょう。※必ずフィードバックします!