大橋運輸がブレずに持つ採用への姿勢。ビジョンへの共感や挑戦したいことから見える「マッチング度合い」を大切に
こんにちは! 愛知県瀬戸市に本社を置く大橋運輸です。
大橋運輸は、早くから多様な人財の採用に注力してきました。価格競争が進んでいた運輸業界でしたが、弊社は働く「人」が付加価値になると考えていました。お客様に挨拶をするとか、身だしなみをしっかりするといった基本的なことが運輸業ではできていないケースも多い。そこに力をいれたら、他社との差別化になると仮説を立てたからです。
ただ、採用競争が激化する時代に、地方の中小企業が優秀な人財を集めるのは難しい。そこで、フレキシブルな勤務も可能にするのはどうか、と考えました。すると、育児中の女性を中心に語学が堪能な方や大手企業に勤めていた方などから応募が来るようになったのです。
その後も、外国人や高齢者、性的マイノリティなど徐々に幅広い人財が加わっていきました。人はそれぞれ違うからこそ、シナジーが発揮され、会社も成長していきます。大切なのは、理想の人財像や働き方に縛られ、そこから外れた人を排除するのではなく、会社のビジョンと本人の挑戦したいこと・やりたいことがマッチしていることだと考えています。
今回登場するのは、弊社の採用担当である岡田桃歩です。岡田自身は、大手自動車ディーラーというキャリアからスタートしています。転職を考えたとき、縁あって大橋運輸と出会い、入社を決めてくれました。今回、岡田の業務内容や入社前後のエピソードを交えながら、弊社の採用ポリシーや人財との向き合い方をご紹介していけたらと思っています。
過去より未来を重視。「何をしたいか」を最も伺いたい
初めまして! 大橋運輸で採用業務全般に携わっている岡田です。最初に、弊社の採用活動で大事にしている2つのポリシーを紹介させてください。
まず一つ目が、「過去より未来を重視する」です。これは何を意味するかというと、履歴書に書かれている内容よりも、「面接・面談」を重視しているということ。もちろん、求職者の皆さまからいただく履歴書は、人となりを把握するための大切な情報です。過去のご経歴や転職理由などは、しっかり拝見するようにします。しかし、基本的に履歴書だけでは、どのような理由で転職をしたかなど、分からないことがどうしても出てきます。
そのため、まずは実際にお会いしたり、お電話で話したりすることで、求職者の方としっかりコミュニケーションをとることを大切にしています。中には過去の経験や経歴に引け目を感じている方もいらっしゃいますが、ヒアリングをするときは「今」や「これから」のお話を伺うことに最も時間を割いているんです。
二つ目は、「色眼鏡をかけずに大橋運輸とのマッチング度合いをみる」です。当たり前ですが、採用では両者のマッチングが大切。企業が掲げるビジョンや大切にしていることと、求職者のやりたいことが合致していないと、お互い不幸になってしまいます。
大橋運輸は長年ダイバーシティを掲げてきた会社で、ありがたいことにメディアの取材も増えているので、それらの情報を見た方から応募いただくことが増えています。
ただ、中には「働きやすい環境が整っているのであれば、何でもいいからやりたい!」というように、やりたいことが明確にならないまま、環境のみを重視し、問い合わせをいただくことがあります。応募いただくことは大変ありがたいのですが、ビジョンに共感し、本人の中で挑戦したいこと・やりたいことがなければ、入社後にミスマッチが生まれる可能性が高いでしょう。
こうしたお問い合わせの背景には、多くの企業の「無理解」が根底にあると考えています。
ひとつの例ですが、ある人材紹介会社から営業の電話があり、開口一番「年齢層の高い方からのご応募ばかりで困っていませんか?」と言われたことがあります。私は、つい「年齢層の高い方からご応募があって、何が悪いのでしょうか?」と返してしまいました。「年齢層が高い=応募してほしくない」と決めつけるのは間違っていると思います。
この例に限らず、世の中で「採用されるべきはこういう人」というイメージ像を勝手につくり、そこから外れると「ダメだ」と決めつけすぎているように感じます。ご自身の抱えている事情によって周囲の人に「無理に決まっている」と言われたり、応募しても門前払いされたりするケースも聞きます。そのため、働く環境や時間を最優先に考えたキャリアを選択せざるを得ない状況があるのではないでしょうか。これは、とても悲しいことです。
大橋運輸では、働き方やジェンダー、年齢、国籍などの違いによって、色眼鏡をかけて選考するようなことはしません。子育てや介護をしており、働き方について懸念を抱いている方からの応募もよくあるのですが、そこについてもビジョンに対する共感があるか、本人の挑戦したいことから、純粋に「お互いのマッチング度合い」を見ることを大切にしています。
社員の相談に良い返答ができず、他社を経験しようと決意
私自身は、2018年に中途採用で大橋運輸に入社しました。
最初のキャリアは、高校を卒業後に入社した愛知県の自動車ディーラーです。当時の私は若かったこともあり、「安定した企業」という軸で会社を探してた記憶があります。ここで約13年働きました。
最初の仕事は販売促進です。PDCAサイクルを早くまわさなくてはならず、人数も少なかったため非常に忙しい部署でしたが、やりがいがありました。途中から人事に異動となり、給料担当として社会保険や年末調整の業務などに携わりました。この頃、上司からの声掛けもあって一般職から総合職に昇格。学歴と関係なく評価してもらい、嬉しく思いました。
総合職になってからは、
・昇格制度の整備(昇格の基準や推薦・申請の仕方などを整える)
・産休育休制度の整備
・新入社員向けの教育
など人事関連の仕事を幅広く経験し、充実した時間を過ごしました。それでも退職を決意したきっかけは、社員からの相談に実のあるアドバイスができなかったことです。
当時私はひとつの会社しか経験していなかったので、他社の事情をほとんど知りませんでした。例えば、新入社員から「辞めたい」という相談を受けても、抽象的なアドバイスしかできず、不甲斐ない気持ちになったことを覚えています。「働く人」に多くの選択肢を伝えられるよう、自身も多様なキャリアを経験し、ステップアップしたい思いが強まったのです。
退職後、さまざまな会社で働いてみたいと考えた私は、まず派遣社員として複数の会社で働いてみました。しかし、私が経験したのは業務範囲が限られた「〇〇だけやっていればいい」という仕事。言われたことだけをやるのには、やりがいを感じられませんでした。
次第に、明確にビジョンのある会社で、裁量権を持って働きたいと思うようになったのです。あらためて社員としての働き先を探し、そのなかで興味をもったのが大橋運輸でした。
目に留まったきっかけは、「生前整理・遺品整理」事業です。自分の家族、身近な人のためになりそうな仕事だと思ったことを覚えています。
大橋運輸が掲げる「仕事を通じてお客様や地域に貢献する」というビジョンにも共感しましたし、取り組み実績、社長・社員と面接でお話しする中でも、そこに込められた想いは見せかけではないと直感しました。このときの直感は間違っていなかったと、今でも思っています。
採用に携わったメンバーの笑顔で満たされた気持ちに
大橋運輸に入社してからは、しばらく生前整理・遺品整理事業の立ち上げをサポートしました。その後、人事としての経験もあったことから採用業務に携わっています。
当時、人事経験はあったものの「採用業務」は初めて。他社の事例を参考に、見よう見まねでスタートしました。最初は不安もありましたが、新人教育で人前で話す経験も積んでいたため、求職者への大橋運輸の取り組み・理念などの説明には抵抗がありませんでした。
その他の採用業務も楽しく取り組めましたし、採用に携わった方が大橋運輸入社後に良い表情をしているのを見ると、言葉で言い表せない気持ちになります。転職は、マイナスな感情がきっかけとなってアクションを起こす人もいます。入社前には不満や課題を抱えていた方が多いので、大橋運輸に入社してから明るい表情になっていると、「状況が改善されたのかな」「その一助になれたのかな」と思えて嬉しいものです。
入社した社員の年齢に関わらず、親のような目線になっているのかもしれません(笑)。違う営業所のメンバーと久々に会うときも、声を掛けてもらえるのを有難く思っています。
そして、これからも採用業務を通じて、さまざまな方と出会うのが楽しみです。以前に比べて社員は増えましたが、大橋運輸ではまだまだ新しい社員を募集中。社長の鍋嶋も、私も「良い仲間と同じ方向を向いて仕事がしたい」という想いをブレずに持っています。
採用情報を見ていただき、ビジョンや事業に共感をしてくださった方は、ぜひ気軽に応募をしてもらえると嬉しいです。また、マッチする求人はないけれど、「大橋運輸で自分が実現してみたいことがある」という方向けに、オープンポジションの求人を用意しました。
オンラインで30〜60分、弊社の説明をさせていただいた後、応募いただいた方のご経歴や大橋運輸で挑戦したいことなどを、ざっくばらんにお話しできればと思っています。ご関心のある方は、下記からお問い合わせください!