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いつも決まったタイミングで連絡をくれる人がいる。 そしてそれは決まって半年に一度。 それは何かの記念日ではないし、その人に関係する日でもない。しかも、送られてくる文章はいつもかなり短い。 * その人と初めて会ったのは、前職の会議室だった。その人は遅れてきたのに、椅子に座るなり、がっしりした胸板のまえで腕を組むと、早くも退屈そうにうっすらと目を閉じた。近寄りがたい独特の雰囲気があった。自分に自信がある人。僕にはそう見えた。 実際、仕事をテキパキとこなし、若くして出世して
余白。何も記されないで白いまま残っている部分・・・らしい。 あまりにも物理的な解説。さすが辞書。 * 白い紙は隙間なくぎっしりと埋め尽くされている。 予定と感情ではちきれそうだ。 次のことをしなきゃ。あれもしなきゃ。これもしなきゃ。 なにかに強迫されるように動かされる。眠るのが惜しい。 表が華麗なほど裏は大変だったりする。 辛い日常があるから開放的な非日常が魅力的に映る。 辛さと喜びと。悲しさとうれしさと。切なさと幸福感と。 裏があるから表が成り立つように思えるなんて