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読書感想文『たたかわない生き方』
開いてくれてありがとうございます。
本を読み終えたあと簡易感想は常に書くのですがここで読書感想文を展開したいと思います。
たたかわない生き方 大下容子
シンプルな表紙となんか気になるタイトルに惹かれて手に取った。
紙質も好き。わたしはツルツルよりザラザラ派。
この世の中、生きていく上での1番の悩みってどう考えても人間関係。それ以外に何がある?
わたし自身も昔から人間関係が苦手でたたかわない方法があるなら知りたいと思ったのも本当。
この本のいいところはなんと言っても圧倒的読みやすさ。こんな読みやすい文章久しぶりに読んだ。
著者がアナウンサーであるからなのか、文章に変なクセがなくストレートに入ってきて落とし込みやすい。
そんなクセのない文章からもわかる。著者は素直な人なんだなぁと。
生きていく上で、人間関係を構築する上で一番の強さは素直さだとわたしは思っている。
ただ年々歳を重ねると頭が硬くなりがちだし今持っているものを手放すのは怖い。だから素直に「はい」と言えない。
でもこの人は多分ずっと、素直に生きてきた人だと感じた。
おそらくたくさん苦労もされていたはず。
だけど変に曲がらず、それを受け入れての寛大さも今は持ち合わせていて感動した。
どう生きたらそんな大人になれるの。わたしもなりたい。
日々一日ずつしっかり向き合って生きている。
平坦な、ルーティンな毎日でも、きちんと過ごしている。
過去のことをいつまでも引きずらずにきちんと糧にする。無駄なことなんて何一つない。
そして未来に希望を持っている。やりたいことはまだまだある。
そんな生き方をしているように見えた。
毎日何かに向き合うことの大変さは誰でも知っているだろう。
昨日はほぼ100%で頑張った。だから今日は60%でもいいよねと甘えることなんて多々あった。
毎日100%とまではいかないけど、毎日80%〜90%はしっかり向き合って力を使って生きていきたいと思う。
毎日がむしゃらに生きていれば、そもそも他人とたたかっている暇などないのだ。
『1日1日、精いっぱい、真心を大切に生きていく。
人からどう思われても、自分が納得できる生き方をする。
たたかいよりも、思いやりを。』
ある意味日本人らしい、謙虚さ慎ましやかさのある一冊だった。