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気絶と夢


子宮全摘の手術後、わたしは気を失ったままだった。

敗血性ショックになりお薬を入れてもなかなか血圧が上がらない、、からの多臓器不全。。。
ドクターが家族に、「正直厳しいかもしれない。会いたい人がいたら会わせてください」と伝えたそう。

そんな状況に、東京にすむ姉妹たちや遠方にすむ義理の両親がすぐに駆けつけてくれた。
ICUにいるたくさんの医療機器につながられた私に、たくさんたくさん声をかけてくれた。

その時私はとても不思議な夢を見ていた。
ICUに置いてある機械に乗ってICUのドクターのスクラブをきた仲間たちと地球滅亡の戦いをしたり、生まれたての三男坊が、「ママは世界一の天才だって生まれた時から知っているんだーい。僕はママと戦うために生まれてきた。力になるぜ!」と意気揚々に戦いに参加してくれたり、さゆりちゃんロボットを作って、さゆりちゃんの勝ち!!を目指せしてみんなで戦ったり、、。

思えばいろんなものと夢でも戦っていたのかもしれない。

ドクターは「お薬で心臓にムチを打っている状態です。なんとか回復してほしい!」と。夫と姉は、わたしの友人からたくさんの応援メッセージを集めてくれてわたしに聞かせてくれた。家族は毎日のように面会に来てたくさん声をかけてくれた。

そして、、、
なんとか、奇跡的に危機を脱したのは手術から4日後の私の誕生日の日だった。
家族が病院に大きな花束とケーキをもって来てくれて誕生日や春の歌を歌ってお祝いしてくれたそう。


今ここにいるのは、この世に戻るように手を差し伸べてくれたみんなのおかげだと思っている。
みんなが信じてくれたおかげで戻って来れた。

目に見えない想いの集結パワーがわたしを支えてくれたんだと思う。

この後続くたくさんの辛い現状や治療もこのパワーで乗り越えることができたのだと思う。
生かされた命、一生懸命生きたい。そう自然に思ったのだ。

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