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骨盤マルアライメントとマッスルインバランス
こんにちは、Leeです。
前回は1週間の無料公開ということで、
たくさんの方にご覧いただき
たくさんの「いいね♡」を
ありがとうございました。
これまでに、腰痛マガジンでは
骨盤帯の基礎についてお伝えしてきましたが、
今回は「骨盤帯のマルアライメントと
マッスルインバランス」をテーマに
実際の症例も交えて紹介したいと思います。
臨床でよく見かけるCrossed syndrome(クロスシンドローム:交差性症候群)ですが、マッスルインバランスが理解できれば対応することができます。
始めは三次元で捉えることは難しいかもしれませんが、ポイントを押さえて実践していきましょう。
この記事はこんな方におすすめです。
◆骨盤のアライメントを評価するのが苦手
◆マッスルインバランスについて知りたい
はじめに
こじろうさんの記事で
屈曲型腰痛の評価として
「仙骨の前傾角」が紹介されていましたね。
まだの方は、こちらの記事をご覧ください。
寛骨の前後傾でも仙骨角が変化するので
骨盤の前後傾をみるのはとても重要です。
骨盤帯のアライメントをみる際には
矢状面からの評価も重要ですが
以下のような左右非対称性な
マルアライメントにも注意する必要があります。
●インフレア-アウトフレア
●アップスリップ-ダウンスリップ
●寛骨の前方回旋-後方回旋
くわしくは「基礎から学ぶ骨盤帯」の記事を
ご確認ください。
「そんなわずかな差はわからないよ」という方もおられると思います。
それでは骨盤のマルアライメントは
客観的に評価することができるのでしょうか?
昨年の第7回日本運動器理学療法学術大会でも
「腰痛と骨盤アライメントとの関連について」の
演題がいくつかありました。
そこでは
骨盤アライメントの非対称性を
数値化する方法として
産婦人科での骨盤計測で用いられる
Martin型骨盤計で
① 左右のASIS間の距離
② 左右のPSIS間の距離
③ 左のASISから右のPSISの距離
④ 右のASISから左のPSISの距離
を測定し、
骨盤の開き度は②を①で割り
骨盤の捻れ度は③を④で割ったものをさらに身長(m)で割る
ことで求めていました。
(増田一太 他,骨盤帯痛に骨盤形態が与える影響,第7回日本運動器理学療法学術大会抄録より)
難しそうですね。
では、X-P撮影ではどうでしょう?
腰痛が主訴の場合、
腰椎から骨盤上部は撮影されていても
骨盤帯すべてをとられていることは少ないです。
それに加え、X-P撮影の場合には
X線入射角やレンズの距離による誤差があるので
経時的な変化をみる場合には
イメージレジストレーション処理という特殊な加工をする必要があります。
(森野佐芳梨 他,産後の骨盤形態と仙腸関節痛との関連性,第7回日本運動器理学療法学術大会抄録より)
難しそうですね。。。
やはり、臨床的には触診で評価することが多いかと思います。
長くなりましたが、各肢位における方法を確認していきましょう!
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