おばけを使って子どもをその気にさせる!(好きなものしか食べない編)
うちの娘は今4歳ですが、ちょっとした反抗期というか、自我が強くなってきたところで、何をするにもとーーっっても時間がかかります。
基本的に、「こうしなさい」というニュアンスを出したもの全てにノーが返って来ますので、言い方、接し方にかなり気を遣っています。
叱り飛ばす、というのも一つの方法だと思うのですが、どうにも私の怒りは迫力に欠けるようで、いまひとつ効果が薄い…。
なので、他のあらゆる方法を日々模索中です。
その中で、おばけを使った方法が効果を発揮!
プチシリーズ化で、三つくらいに分けてご紹介してみます。
娘、だとなんだかわかりづらいので、仮名あーちゃんとしておきます。
今回は、「好きなものしか食べない!編」です。
あーちゃんの課題は常に野菜です。
好きなものはジャムパンと唐揚げ。
食べるのを渋る〜口に入れるけど出しちゃう〜口にも絶対入れない、まで、難アリ野菜は数知れず。最近は野菜というだけで苦手意識を持っていて、野菜全般、食べたら勲章ものだと思っています。
さてそんなあーちゃんに暗示をかけていきます笑
うちの場合はもうルーティーン化しているので、まずはその世界に入るための口上から始まります。
「みなさんおはようございます。おばけです。朝ですね。皆さん朝ごはん食べていますか。好きなものだけじゃなくて、お野菜もしっかり食べていない子はいませんか。そんな子がいたら…おばけがパクパク食べちゃうぞー!」
これで、いつものアレが始まるんだなということを、あーちゃんも認識します。
「順番に見ていきましょう。まずメルちゃん(お人形)はどうでしょう。しっかり食べてますね。では次にバイキンマンはどうでしょう。食べてませんね!バイキンマン、ジャムパンだけ食べて遊んでいますね!お野菜もしっかり食べないとダメですよ〜」
「(若干ダミ声で)うるさいなあ〜。俺様、今遊んでるんだから邪魔しないでよ〜」
「お野菜食べないと、すぐ風邪を引いて熱を出して、お肌もボロボロ!うんちも出なくなってしまいますよ」
「もー。俺様バイキンなんだからいいんだもーん。俺様以外にも、野菜食べないで遊んでる子いるでしょー。メルちゃんは?」
「ちゃんと食べてますよ」
「あーちゃんは?」
ラジオでも聴くみたいに、優雅に母の一人芝居に耳を傾けて野菜を口に運んでいたあーちゃん、ここでこれ見よがしに野菜をパクリ!
「…あーちゃんも食べていますよ。食べていないのはバイキンマンだけですよー」
「えー、俺様だけー」
「バイキンマーン…そろそろ本当に野菜を食べないと、本当に本当に食べちゃうぞー!」
「わー、わかったよ〜。食べられるのは嫌だよー。もー、しょうがないなあ」
「はい、それでは次は、あーちゃんはどうでしょう。お!あーちゃんしっかり食べてますね!もうそろそろ食べ終わりそうじゃないですか!すごーい。それじゃあ今日はみんないい子だから、おばけが食べちゃえる子はいないなあ〜。一回帰ろう。また来ます」
というのが基本の流れです。
長々とお付き合いいただきありがとうございます笑
このやりとりのポイントは以下です。
①怒る対象を娘→バイキンマンにずらす。
お母さんは怒っているけど、怒られているのは自分ではない。この安心感からか、怒っている内容の方をちゃんと聞いてくれる感じがします。たまに、ちゃっかり一緒になってバイキンマンを怒る側に回っています。
②自分までの順番を知ることで心の準備が出来る。
毎回メルちゃん→バイキンマン→あーちゃん。の順で聞いていくことが大切だと思います。ここで変に順番を繰り上げてあーちゃんに矛先を向けると、メルちゃんからでしょ!と一蹴されます。想像通りのことを起こしてあげることで、余計なストレスを減らして、野菜を食べることだけに注力させるイメージ。
③自分は他の子よりも出来る!一番になりたい!心を刺激する。
バイキンマンとあーちゃんの二人だけではなく、優等生のメルちゃんも組み込まれていることに注目です。メルちゃんはいつもしっかり者で、バイキンマンはいつも劣等生。そしてその中間に位置するのがあーちゃんです。そして最終的には、メルちゃんを超えることが一番の快感なのです。
あーちゃんの場合は、突発的な出来事にちょっと弱く、あらかじめ計画を提示してあげるとうまく動けるタイプのようで(自分と似ている…)、何をするにもランディングタイムが必要です。
だから、この小芝居方式はいろんなものに応用できます。
その一方で、予想外のことが面白くて笑う、というのもありますので、その時々で枝葉の部分でアレンジを加えて、飽きさせないようにはしています。
口上から始まって自分の番が来るまで、娘は黙々と、少しずつではあるけれど自分で口に運び、ちょっとした自信を少しずつつけて…くれているかはわかりませんが、苦手な野菜と向き合ってくれています。
応援いただいたら、テンション上がります。嬉しくて、ひとしきり小躍りした後に気合い入れて書きます!