EdTech【@毎日1冊「教育」本チャレンジ5日目】
5日目です!!!!
今日は「EdTech」(山田浩司)を読んでみました!!
【忙しいあなたに】Yuki's Summary📚
作者である山田浩司さんが予備校講師の出身であることから、テストの点数を上げることにフォーカスされたEdTechのすすめのように感じた。その中で、EdTechが可能にする事が3点あげられていて、「データ化・可視化・効率化」である。子どもたちは学習をタブレットを通して行う事で、学習時間、正答数その他詳しい内容をデータとして保存できるようになる、その結果、自分の学習歴を可視化できるようになるとともに、そのデータから最適な学習方法を個人個人に提案できるようになる(アダプティブラーニング)と話す。
また、本作はコロナ騒動の前(2019年12月)に書かれた本ではあるが、今読んでも参考になる内容が書かれている。例えば、現在のコロナ騒動で言われる「オンライン授業VSオフライン授業」の縮図であるがこれは根本的に問題があると言える。本来であればオンライン授業が始まる以前であっても、自分で本を読んで学習を進めることは可能であったのだが、それが難しいために「フェイスtoフェイス」の学校が効果的であったのであって、オンラインだけで授業が完結するというのは幻想だと言える。
EdTechの活用
今回の本からは「どう成績をあげるか?」という、現在のテストの点数がものをいう日本社会における「EdTech」の活用方法の勧めが紹介されていると感じました。
読み進めるとともに、理論上では「タブレット」の利用は子どもたちの成績UPに効果的かと思えました。しかし、これらは全ての子どもたちが使いこなせる事、学校として、教員としてのサポートがあってこその論理であるともいえます。
EdTech導入にあたっての問題点も指摘されていて、機械を十分に使いこなせないことにより使われなくなってしまうケースや、故障、損失などへの対応が挙げられていました。
講師のアバター化?
また、興味深かったのは「講師」に関しての話で、誰に教わるかが重要になるという話で「おじさん講師」がボロクソに言われていたことでした。笑
ある実験で、電車におばさんとおじさんが2つの席を隔てて座り、どちらの隣へ座るかという実験で、男女ともにおばさんの隣に座ったそうです。
ここから、オンライン講師のビジュアルは重要であると話されていました。
自分は美人の先生のもとで学習するとモチベーションは上がったが、おじさんの先生でも熱心な先生の元で頑張った記憶もあります。
しかし、あったことのないおじさんの講義を受けるか、綺麗なお姉さんの講義を受けるか選ぶとしたら間違えなく後者を選ぶと思います。笑
本作では解決方法として、「黒板だけを移すこと」または「アバター」の存在が紹介されていました。
例えば、子どもであれば「ゲームのキャラクター」が先生であればやる気出るなどバーチャルの世界における先生の可能性に関しても触れていました。
カーンアカデミーに学ぶ
カーンアカデミーという世界的な有名なオンライン学習サイトがあります。
このサイトはもともと先生でない「カーン」さんがたくさんの人に家庭教師を頼まれ手が回らなくなった時に。講義の動画をYouTubeにあげたところから始まりました。
「カーン・アカデミー」が成功した要因はたくさんあるが以下のような点が挙げられます。
・カーンさんが動画を上げ続けたこと
・当時のYouTubeが10分までしか動画をアップできなかったこと
・ビルゲイツ財団により資金を調達できたこと
これにならい、日本でも無料の動画サイトがありました。
東大生によって作られた「マナビー」というサイトです。
しかしながら、寄付文化のない日本では資金を作れずに終わってしまいました。
また、その後出てきたサイトもありますが、「無料」であるとなかなか視聴者のモチベーションに火がつかないところから成功しないという点が続いていました。
そんな中で、現在「スタディサプリ」は成功を収めていて、月980円のサブスクリプションを取っています。
無料であると価値を感じないというのは、確かに思うところがあります。これも「強制力」の一つだと思っていて、お金を払ったら、もったいないからやるといった点でしょうか?
どんな形にしても「強制力×オンライン学習」の視点はかなり考えていかなくてはいけないテーマだなと感じています。
個人的な感想
EdTechが教育の未来を変えることは間違えないと思いますが、
もう問題は導入するかしないかではなく、「どう活用するか?」になっています。
現在の学校システムではみんなが同じ内容を同じペースで進めていますが、
理解していない単元の上に新しい単元が来てしまうことがほとんどです。
カーンさんはこれを「穴だらけのチーズ」と比喩されていて、積み上げなんてまるでない現システムを揶揄されているのだなと思います。
その上で、アダプティブラーニングは非常に重要だなと感じますが、これも大学入試という山を登るための勉強に過ぎないのかなとも思います。
EdTechが本格的に進めば、学びは教育を超え、子どもたちが好きな分野において自由に学ぶ時代がくると思います。(教師が作らなくてはなりません)
ただ、そうなると「学び方」を教わっていない子どもが取り残されてしまうことです。
先日、小坂井敏晶さんの講演「教育という虚構」をYouTubeで拝見せせていただきました。現在、ご好意で無料公開されているので是非見ていただきたいのですが、
その中でこう話されていました。(すごく難しい講義だったので解釈に間違えが有ったら大変申し訳ありません)
https://www.youtube.com/watch?v=7jlqCjHi8Yo&feature=youtu.be
小坂井敏晶さん「教育という虚構」
「子どもは親を選べないし、環境も選べない。つまり自らの力ではどうにもできないことがほとんどである。しかし、私は「偶然の力」を信じている。子どもが「偶然」に巡り会い、思わぬ変化を遂げることを期待する」
現在のインターネットが発達した社会における「タブレット」の活用はこの偶然のチャンスを増やしてくれるなと思います。
世界中の情報にアクセスして、自分の好きな情報にアクセスできるのですから。
最も、これはビフォーインターネットの時代に比べての話で、アクセスできたところでサポートがなければ変化は起きづらいと思います。
しかしながら、「インターネット」を使わない手はもうないと思うし、少しでも子どもの学ぶチャンスが増えるなと思っています。
5日目終了です!!!
最後までお読みいただきありがとうございました😘
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