僕らは、500円の唐揚げから2万円のコースだけじゃない。昆虫食も美味しく。
本日は我々が監修したb-monsterさん初の飲食店『EAT for E』が、オープンしました。
EAT for Eは、TOY VOXに併設されたカジュアルな昆虫食レストランです。TOY VOXとは、3Dインストラクターがナビゲーションをするキックボクシングジムで、b-monsterさんの挑戦し続ける姿勢を表した新店舗です。
EAT for Eのコンセプトはサステナブルレストラン。さまざまな面で環境にも優しく栄養価の高い「エントモファジー(昆虫食)」に着目して、僕らにオーダーが来ました。
・環境に優しい理由
・高タンパク、高栄養価
・美味しいにこだわる理由
などに関しては、EAT for Eのホームページに詳しく載っています。下記画像から飛べます。
ホームページを読めば、EAT for Eに込めた想いがわかります。サステナブルを掲げる動きはたくさんありますが、b-monster塚田さんが大事にしたのは無理して続けるのではなく、楽しく続けられることです。そのためには、美味しいが必須条件でした。
今回ご一緒させていただくにあたって、何度も打ち合わせを重ねましたが、b-monsterさんと僕たちの思想は非常に似ていました。
スピード感を大事にする姿勢、自分たちの提供する体験を通して人々にポジティブな変化を与えたい、そして戦う姿勢など、たくさんの共通点を感じました。
異業種ながら一緒に仕事をすることは必然だったように思います。
さて、今回プロデュースさせていただくにあたって大事にしたのは下記3つです。
①体にやさしく、確かに美味しい
②b-monsterの哲学が感じ取れる食事体験
③単品で勝ち切る
そして、僕らが作ったのはライス、サラダ、スープの3種類になります。
高タンパク、低カロリーを実現するためには、僕らの看板商品である #チキントーバーライス をベースにすることが良いとはすぐに決まりました。見た目もカラフルで食欲をそそり、基本はスプーンでさまざまな具材と共に昆虫を違和感なく食べられるように作りました。
ライスは、タイ風ひき肉炒めをベースにコオロギパウダー入りのターメリックライスとマヨネーズを使用しています。
まずこの料理は食感が楽しいです。レタスとトレビス、紫キャベツのピクルスときゅうり、赤玉ねぎ、そして蓮根というさまざまなシャキシャキとした食感のコントラスト。
味わいは、ひき肉炒めの甘じょっぱい味がベースにあり食べたことがあるような味があります。しかし、懐かしいだけでは終わらず複雑です。トマトの酸味、ゴーヤの苦味、マヨネーズやフライドオニオンの旨味も加わります。僕たちはそれを5味+1、ネオおふくろの味とも言っています。
仕上げにライムを絞ってキレのある酸味も加えるとシャープに召し上がることができます。
オリエンタルな香りにコオロギの香ばしさが相性良く引き立てます。
続いては、サラダですが、並々ならぬこだわりがあります。それはシェフは修行時代に毎日サラダを作り、最高のサラダを作り上げるイズムが僕らに脈々と受け継がれているからです。
サラダは、全てをスプーンで乗るようにダイス状にカットするため、口に運ぶたびに毎回パーツが異なります。そうすることで、味わいが何度も変わるのです。
今回のサラダに入っている具材を並べます。
サラダチキン(鶏むね肉)、ホタテ、ゆでたまご、ベーコン、ブロッコリー、ワイルドライス、グレープフルーツ、アボカド、スナップエンドウ、リンゴ、黄パプリカ、ミニトマト、トレビス、レタス、キュウリ、ケール、エシャロット、ミックスナッツ、フライドオニオン、パルメザンチーズ。これを自家製の生姜ドレッシングで味付け、そして昆虫スパイスパウダーで和えています。こちらもオリエンタルな仕上がりにしました。
このボウルサラダ一つにたくさんの味との出会いが詰まっています。
スープは滋味深い味わいに。イタリアの郷土料理、リボリータをベースにした野菜の甘味が味わえる優しいスープ。そこに昆虫オイルと粗挽きコオロギパウダーでアクセントを加えています。
誰もが僕らの店舗で提供していた人気料理のエッセンスを加えたものです。昆虫食のハードルを下げるためにも、まずは美味しいにこだわった3品を仕上げました。
料理に使用した昆虫は、コオロギパウダーだけではありません。蚕、スーパーワームをトッピングとして提供しています。
蚕は、すき焼きの割下で甘辛く炒め煮にしました。弾ける食感はコーンのようで、甘じょっぱい味わいで食感とともにやみつき系です。
スーパーワームは、しっかり揚げてパリパリとした食感、塩でスナックのように召し上がっていただけます。ポリポリとした食感に、チーズのような風味があり、まさにスナック感覚。サラダのアクセントとしても美味しく召し上がれます。
EAT for Eと僕らが目指したのは、スタイルとしての昆虫食レストランではなく、スタンスとして本当の意味でのサステナブルに取り組むことです。そのためには、あくまで美味しいが根幹にあり、その上で楽しさや気持ち良さのある料理を目指しました。
無理せずとも、昆虫食が楽しく美味しく続けられることを、ぜひ体感してください。
ようこそ、EAT for Eへ。