見出し画像

自分が壊れた時のこと

予防線をはりまくって生きてきた
つまづかないように、ころばないように
慎重に、慎重に。

そんな自分を変えたくて
外の世界に出ようともがいていたことがあった
でも、方法がわからなくて
自分なりの仮説を立てて検証をして
いつまでたっても結局は自分を守ってばっかりだった

あるとき、大きな賭けをした
結局大負けだったんだけど
そのとき、あぁ、壊れた
頭の奥の奥の方で小さくそんな感じがした

自分自身に最後の望みをかけた
かけてしまった
私にとっては一大事だった
だめだったんだなぁ
その頃のことを思い出さない日はない
引き戻される
できなかった自分
越えることのできなかった溝
その溝は一歩踏み出せば簡単に越えられそうなのに
深く深く目をやると吸い込まれそうな暗闇

越えようと思った
それまではそこに目をやることもなかった
避けてた。ずっと。
でもその溝の向こうの楽しそうな世界に自分も参加したかった
その溝の内側には自分だけ
外側にはたくさんの人が幸せそうに生活していて
それを何もない一人ぼっちの自分はずっと見ないように
気にしないように、生きてきた

そっちの世界に行ってみよう
行ける。そう思ってしまった

人に手を引いてもらって越えたその溝の向こうの世界は
あまりにも息苦しい世界だった
自分の居場所だとは到底思えず
自分の形がどんどん歪んでひしゃげていくような
深海に沈んでいくような
空気すらも重く感じた

それでもやっとこれたこっち側の世界
「普通」に見えるように
違和感を押し殺して
「普通」ではない自分を押し殺して
違う自分になろうとしたけど
だめだった。

そこからはひたすら落ちていくだけ
自分も人も傷つけて泣き喚いて
そんなことをしても虚しいだけなのに
どうせ人はみんな自分が一番大切なのに
そんなことわかりきっているのに

大切にされたかった

裏切られない自信が欲しかった


今ならわかる
間違ってる

いやその時もわかってたと思う
でも、それでも
だめだったんだよね

無理だった


溝の内側が一番安全だった
もうそこから出たいなんて、出てみようなんて
血迷わない

そう誓ったはずなのに
気づいたら溝を越えかけていて
危なかった
また外の空気にやられかけた

一番してはいけない期待を無意識のうちにしてしまうような
そんな環境にいれることはとても幸せだと思う
でも勘違いしないように
気を張っていないと
ものすごい力で過去の暗闇に引き戻される


過去の暗闇と少し先の真っ暗な未来


自分の周囲はぼんやり光がさしていて
その光に感謝しながらわたしはここで生きていく

ただどこかで、
光に憧れる自分が見え隠れする

いつもは思い出す程度のことが
ひょんなことから引き戻されてしまった


いつか、何言ってんだかw 昔の自分ww
って笑って読み返せる日のために記録に残す。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?