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哲学書で泣く【書籍紹介】

「あした死ぬ幸福の王子」という本を読んだ。

イケハヤさんが紹介していたので読んでみた本です。

この本は哲学書といっても、専門書ではなく物語だ、そうSTORYなのです。

そして僕が泣いたのは哲学にではなく、そこに流れているストーリーにです。

少しだけ、話しの流れだけ話しちゃうよ、けどネタバレはしないよ。

ある国の王子がサソリに刺されるところから、この物語ははじまります。

そして医師から明日死ぬかも知れない、少なくともそう遠くない間に死ぬでしょうと余命宣告をされるのです。

当然、王子は自暴自棄、絶望、苦悩に打ちひしがれます。

そんな中、王子は謎の老人と出会い、人間とは何か、死とは、生きるとは、と哲学的な対話がはじまります。

なんか、答えのないことを問い続ける禅問答のようなやりとりが連日繰り広げられます。

老人の助言もあり、王子は、今までまったく眼中になかった、いやむしろ見くだし蔑んでいた民衆、下々のものとの交流をする。

王子には今までにない、様々な感情が湧き上がります。

ですが、答えは見つからぬまま、王子は予定どうりに、あっさりと死を迎えます。

はい、ここまで。

途中までの簡単なあらすじでした。

そして、ここから、この物語りの怒涛の展開がはじまります。

ここからは僕の主観ですが、ちょっとスピリチュアル的な、魂的な、心的な世界が描かれています。

僕は泣きましたね。

あまり書いて、期待値を上げたくないので、ここまで。

これは難解なハイデカー哲学を物語形式で表現した書籍です。

「人間は愚かで醜い行いをくり返すが、ものすごく尊い美しさも現ずるのだ」

と思いたくなった本でした。

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