自然と触れることの効果⑥フィトンチッド

フィトンチッドという物質をご存知でしょうか？
フィトンチッドとは、腐食や草食動物による攻撃からの防衛を目的に植物が発する、揮発性で抗菌効果のある有機化合物です。

フィトンチッドは空気中に充満しており、我々が森林などを訪れると、呼吸を通じてそれを摂取することになります。匂いや味はありません。

特に日本ではこのフィトンチッドの効果に着目されており、いわゆる「森林浴」をすることでフィトンチッドの恩恵に授かれると信じられています。

フィトンチッドには、抗菌効果、免疫系の活動の活発化があると言われています。

マウスを使った実験では、自発行動やストレスに対する心臓血管の反応が減少することが示されており、ストレス減少やリラックス効果があるのではと考えられています。また、睡眠時間の延長、不安の低減、中枢神経系の活動を低下させるといった効果も報告されています。

自然豊かなパワースポットに訪れた後、気持ちよく眠れたり、リラックスを感じられるのは、運動の効果に加えて、フィトンチッドも関係しているかもしれません。

参考文献）
Lara S. Franco et al.(2017) A Review of the Benefits of Nature Experiences: More Than Meets the Eye, International Journal of Environmental Research and Public Health.

写真:＃神の子池
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