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「感動」の効果③

「感動」と記憶の関係

榊(2005)によれば、自身にとって重要度の高い記憶、そして、感覚・知覚レベル情報が豊かな記憶の想起が感情制御を促進するとしています。

感覚・知覚レベルの情報が豊かな記憶とは、特に感情情報や知覚情報が多く保持され、その時の状況を鮮明に思い出したり、再体験することが出来る記憶を指します。

「感動」するという体験は、

自分の中で重要度が高くなりやすく、良い意味で感情が揺さぶられるため、その時の体験が鮮明に記憶されやすい

と考えられます。

また、感動した直後のみならず、体験を想起することでも良い効果を得ることが出来ます。

パワースポットでも、五感を存分に活用して、そこでの体験を味わってください(五感以上で体験できる方はそれも良いでしょう)。

また、いつでも思い出せるようにするという意味で、写真や動画、文章などにして、その時の体験を形にして残しておくとよいでしょう。

パワースポットと「感動」

人は周りに溢れかえる多様な情報を、意識せずに取捨選択しながら生きています。

それは当然で、あらゆる情報が均一に入ってくると、あっという間に脳が処理しきれなくなるからです。

何も気にせずにパワースポットに行くと、自分が関心のある事柄に関連した情報が優先的に入ってきます(※お願い事の叶え方の記事で書かせてもらいました)。

そもそも興味のない人は、訪れる機会があってもすぐに帰るでしょう。

自然に触れることの効果は別の記事で書かせてきただきましたが、科学的に見ても心身への良い効果は確認されています。

そのような効果を味わいにパワースポットを訪れるのも良いですが、実際に行って落ち着いた気持ちになったり、心地よい感覚を抱いた時は、どうしてそう感じたのかを掘り下げてみるのも良いでしょう。

例えば、

ー風景が良いと思ったけれども、それはなぜか?自分はどういう風景や景色、色彩、デザインが好きなのか?
ー何やらよい香りがするが、自分はどういう香りが好きなのか?
ー心地よい音が聴こえるが、自分はどんな音が好きなのか?
ーどんな味、食感が好きなのか?

ーなぜ、自分はそこに行って感動したのか

自分との対話を続けていくことで、自分に合ったパワースポットを見つけることが出来ますし、自分の好みがわかれば、そのようなものを生活圏に取り入れていただくことで、自分の住む場所をパワースポットにすることもできるでしょう。

写真:

参考文献)
榊 美知子 (2005). 感情制御を促進する自伝的記憶の性質 心理学研究, 76, 169-175.

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