パワースポットとストレス・コーピング
私たちは、日常生活の中でさまざまなストレスを受けながら生活しています。ストレスとは、「心に加わる不快な圧力」という意味があります。ストレスがかかり続けると、心身に様々な悪影響をもたらします。
パワースポットに行く理由として、癒しを求めに行く人も少なくないかと思います。
言い換えると、ストレスへの対処(コーピング)としてパワースポットを訪れるということになります。
パワースポット自体が、ストレスとなっている原因(人間関係、仕事、恋愛、家族、経済面など)そのものを解決してくれるわけではないと思われます(絶対とは言い切りませんが…)。
それよりは、ストレスにより生じた不快な情動を和らげてくれるような働きがあるのではないかと考えます(この点については、また別の機会に考察します)。
パワースポットに癒されることで、問題に向き合える活力が湧いてくるのではないかと思われます。
ストレスへの対処法は、大きく2つに分けられます。
・問題解決型:環境に対して変化をもたらそうとする建設的な試み
・情動焦点型:情動を制御することへの試み
状況が変えられる場合には問題解決型が、変えられない場合は情動焦点型がより効果的であるとされています。
パワースポットに癒しを求めることは情動焦点型の対処になると考えられます。変えられない状況に悩んでいる時は、一度癒しを求めて訪れてみるのも良いかもしれません。
参考文献)
池上知子・遠藤由美(1998)グラフィック社会心理学,サイエンス社.
写真:#宮島
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