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YESODの魅力~時系列でみえる人・組織マスタ~

人・組織マスタに特化したサービスを急展開させているYESOD(イエソド)。COOの竹内伸次さん、CSOの齋藤誉さん、コンサルタントの楠橋常揮さんに、YESODの魅力についてお話をうかがいました。

[中央:COO竹内さん、右:CSO齋藤さん、左:楠橋さん]

1. 世の中で起こっていること:社内全体で共有している人・組織マスタが存在していない!


YESODコーポレートミッションは「企業の人・組織・情報にまつわる非効率をなくす」です。そもそも世の中に存在している人事システムを見渡してみると、採用のシステムや労務管理、勤怠、給与のシステムが縦に並んでいるような状態なんです。それぞれのシステムでExcelやスプレッドシートが存在していて、どれが正しいのか、どのデータを見たらいいのかもわからないような状況です。機微な情報だからスプレッドシートに書き換えているという本末転倒な話も聞きます。

出典:YESOD資料

各部署、各部門に存在するデータがバケツリレー的に更新されて、データの不一致やオペレーションミス、情報漏洩リスク、何より業務負荷が肥大化しているのではないでしょうか。

出典:YESOD資料

そこでYESODでは、「会社として、唯一1個、正しい情報をどこかに持たなければいけない」と考えています。最近話題のコンポーザブルERPでも分散した形でシステムが入っています。それ自体は悪くはないんですけど、システムを縦に入れた結果として、どこかでまとめる器がないと、ずっとマスタが分散した状態で業務が流れてしまいます
 
人的資本の開示が求められ、そもそも労働力不足に直面している日本社会において、人・組織のデータは貴重なデータソースです。既存の人事システムやタレントマネジメントシステムを有効活用し、社内全体で管理できるような1つのマスタ、つまり企業や個人の創造性を生み出せるデータソースをつくるのがYESODの目指すところです。

出典:YESOD資料

2. YESODの人・組織マスタ:各種システムの土台となる唯一のデータソース

 YESODが考えている人・組織マスタは全社横断的に使っていく、各種システムの土台になるもの=SSoTSingle Source of Truth:信頼できる唯一の情報源)の構築です。

出典:YESOD資料

これによって解決されるのは
・最新の組織図が見当たらない! 更新されていない!
・従業員の入社退社の時期が超繁忙でオペレーションが追い付かない!
・SaaSのアカウント・権限管理がバラバラ、業務委託向けのアカウントがまだ残っている!
・経営に関係する機密情報がインターン生にばれてしまった…
など、「企業あるある」です。
 
YESODがあれば、人事のオペレーション負荷は軽減され、セキュリティ不安も和らぎます。各部門間でのコミュニケーションも円滑になり、Excel業務等で起きてしまう属人化を避けられます

出典:YESOD資料

さらに、社会が急速な発展を遂げる中、組織成長のスピードが速くなっている業界は多いと思います。

おそらく数百名ぐらいまでの組織であれば人海戦術でデータを管理できるんですが、組織が大きくなって1000名を超えてくる、あるいは子会社や海外法人ができるとか、事業体が大きくなって組織構造が複雑化してくるとITガバナンスという課題が生じてきます。

もう1つ、よくあるのが日本的な組織における「兼務」の文化です。一般的に、兼務というものを1つのデータベースで管理しようとすると難しいといわれます。
そういった面でYESODは、人や組織情報、アカウント情報をどうやって管理していいかというところに悩まれているお客様に対して、それらの情報を1か所に集めたクラウドのサービスを展開しています。

具体的な事例でいうと、DMM.comさんやMIXIさん、最近ではKubellさん(旧Chatwork社)も手がけています。
具体的な事例につきましては、YESOD社のWebサイトをご参照ください。

導入検討時によく聞こえてくるのが「人事データをさまざまな部署で使いたい」というニーズです。人事は実は有用なデータを持っているけれど、他部署には展開しづらい。「この項目は渡してもいいけど、こっちの項目がダメだから、ファイルは渡せません」という状況が散見されるようです。つまり1ファイル内に隠したい項目があるから有効活用できていないのです。

一方で、人事としては、できる限りデータ管理をしたくないという事情もあります。だから「Aさんのこの情報は人事部で持っているけれど、Aさんのあっちの情報は○○部です」ということが普通に起こっています。社内のデータソースがすべてバラバラに存在して、使いたい人が使えていないんです。

私たちはそういった状況に対して「人事データの民主化」というキーワードを掲げて、特定の部門や業務だけでなく会社全体として使えるようなマスタをつくっていきたいと考えています。

出典:YESOD資料

3. YESODのコア技術:時系列の関係性も持つデータベース設計


マスタづくりなら、普通のデータベースでいいのでは? と思われるかもしれません。YESODでは「EAV(Entity Attribute Value)×バイテンポラル」データモデルを採用し、正規化された”継ぎ目のない”時系列的な人・組織データベースを実現しています。

一般的なデータベースでは各時点でのデータが保存されるため、過去のある時点と現在のデータの関係性を保証できません。YESODでは、データの時系列的な関係性を保ちながら大量のデータを保持し、高速なアクセスが可能です。

出典:YESOD資料

通常の検索事項に加えて、時間軸を加えた検索ができるので、たとえば
入社時と3年後、現在の3時点でのスタッフ情報の比較
入退社や人事異動の比較
・組織として雇用形態別の人数構成の推移
も、簡単にわかります。データの断面の切り方次第で、さまざまな活用が可能です。
 
必要な人が必要な情報にだけアクセスができるようコントロールもできるので、子会社からも同じリソースを参照することができます。もちろん、部門ごとや役割ごとにアクセス制限も可能です。

出典:YESOD資料

4. YESODのこれから:人的資本経営を実現するデータ利活用に向けて


近年、企業の競争優位性や持続的な企業価値向上の観点から、人的資本は経営資産であるとの認識が広がっています。YESODは時系列で人と組織の紐づき情報を管理できる特徴を活かし、 経営や人事戦略の実行に資するシナリオを現在模索しています。
 
特に、人的資本に関する開示項目の中でも、人材育成エンゲージメント人材の流動性の部分で価値を提供できると思っていまして、それらの情報開示のみでなく、育成やリテンション、組織編成などの現場の人事施策を実行する上で 活用できると 考えています。

出典:YESOD資料

具体的には、YESODに蓄積された組織やプロジェクトでの経験データをもとに、組織編制での候補者抽出に利用したり、評価やモチベーション等の情報を統合し、推移をモニタリングすることで、リテンションのアクションにつなげたり、会社の中で近い職種の人のキャリアパスを参考にキャリア面談を実施したりと、様々なシーンで企業様の人的資本経営に貢献したいと考えております。


ありがとうございました!