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気が滅入りがちな今こそ、ヘレン・ケラーの名言で元気を出そう
いま私たちが触れるべきもの。
それは不安や苛立ちばかりを募らせる情報ではなく、混沌とした状況と闘う勇気をくれる言葉ではないか。
困難を乗り越えてきた偉人たちは、そんな言葉を数多く残している。
たとえば、三重苦で知られるヘレン・ケラーもその一人。
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いまやテレビもネットも、不安や苛立ちが募るネガティブな情報ばかり。
もちろん、事実を知ろうと情報の収集にあたるのは大事なこと。
だけど、平和なときと同じようにぼんやりとテレビやネットに接していたら、どんどんネガティブな方向に気分や精神が引っ張られていってしまう。
みんな元気でいたいと思っているはずなのに、心が元気でいないとカラダの免疫力まで下がってしまう。
だからこんなときこそ、希望と勇気にあふれた言葉に触れて心のエネルギーを高めておこう。
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ヘレン・ケラーというと、幼少のころから三重苦(聴力・視力・発話)と闘い、家庭教師アン・サリヴァン先生の導きのもと他者と話すことができるようになったエピソードが有名だ。
もっとも彼女は自らの障害と闘っただけでなく、生涯を通じて社会活動家として婦人参政権運動や公民権運動に身を投じるなど、世の中のために闘った人でもあった。
そんなヘレン・ケラーの言葉には、闘い続けた彼女らしい力強さと、絶えず「良き未来」を見据えたブレない軸をうかがえる。
そんな彼女の言葉のなかから、いまこそ肝に銘じておきたい3つを紹介しよう。
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安全とは思いこみにすぎない場合が多いのです。
現実には安全というものは存在せず、子供たちも、誰一人として安全とは言えません。
危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのです。
人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはありません。
ついこの前まで当たり前のように存在した、平和で安全・安心な日常。
でもその安全がずっと続くなんて保証はなく、もしずっと続くとかんがえていたら、そもそもそれは思い込みだということ。
コロナ問題が始まり、これから事態はまだまだ深刻化していくかもしれないが、それを嘆くのではなく、この世にはときおり大きな危険が訪れるもののであり、その覚悟を持って備えておくのが大事であるということ。
そういう心構えを持っておくほうが、ずっと安全なのだと思う。
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悲観論者が、星についての新発見をしたり、海図にない陸地を目指して航海したり、精神世界に新しい扉を開いたことは、いまだかつてない
楽観主義は物事を達成へと導く信仰である。
希望、そして確信が無ければ、何事もなし得ることはできない.
いまはとにかくネガティブなムードが漂っている。
専門家の発言も、警鐘を鳴らすためにどうしても悲観的な論調になりがちだ。
もちろんそれは彼らが自らの職業倫理に基づき、専門的知見から発しているものだから非難されるべきものではない。
ただ、そういった発言や情報を踏まえつつ、いかにして事態を明るい方向に持っていくか。
事態がさらに深刻になりかねない事実は認める。
しかし、それを知りつつも、いかにしてそれを避け、乗り越えていくか。
その先にどんな明るい未来を築いていくか。
そんな希望をはらむ言葉が必要なのではないか。
そういった言葉を政治家に期待するのではなく、我々一人ひとりがそんな言葉の発言主体となっていく。
もう国頼み、お上頼みではなく、そうやって国民が自ら自分たちの国や社会を守るために動かなければならないときが来たのだろうね。