人と人 2
介護の夜勤も本当に少しずつだけど、要領がわかってきた。
そして介護は、対、人という事も色んな意味で学んでる。
始めた頃に先輩たちが言っていた。
「気持ち的に利用者さんに入れ込み過ぎると色んな意味でダメージを受けるから、軽く受け流すと自分が楽だよ。」と。
その意味がなんとなく分かってくる。
やっぱり介護をする私たちも人間。
利用者さんとの相性もある。
でも、そんな相性関係なく本当にかわいくないおばあちゃんもいる。
寂しさから来る事は頭で分かってるけど、誠意を持って接すれば接するほど手のかかる方。依存的。
それは利用者さんに限らず人間みんな同じかもだけど…
やはり甘え方によってこちらの気持ちも違う。
利用者さんの対応以外にもやるべき事はたくさんあって、少し相手に出来なくて、でもおばあちゃんはお構いなしに何回も何回も「おねえさん!おねえさ〜ん!」て呼ぶ。「すぐ行くからね。」となだめて(その時点でちょっとイラッとしてる自分)ようやく対応したその時に散々呼んでたおばあちゃんが言ったセリフ(用事)が
「お前は一体何を企んでいるんだ?」
……………はぁ??????
て感じだった。
別にそのおばあちゃんに入れ込んでいるわけじゃないけど、誠意を持って接しているつもりで、一生懸命やっているつもりのところにそんな言葉。
びっくりしたし、正直ムカついた。
薬飲んでもらいたいだけなのに、気分が乗らないと難癖つけてキレるおじいちゃんもいる。
心を込めて声をかけたのに怒鳴られた。
手が出るかと思って(手を出す人と聞いてたし)、怖かったしムカついた。
怖くてしばらく震えてしまったし。。。
そんな人もいれば、なんとなく父に似ているおじいちゃんは愛おしくて仕方ない。
そのおじいちゃんも結構すぐ怒るし、嫌な時は手や足が出る。
でも、その人の場合は急に、とか突然大きな声をかけてこちらのペースでお構いなしに色々やると怒れちゃうって理由が分かるから、接し方次第で怒ったりしない。(寝てる時によく汚染するんだけど、そん時は寝てるの邪魔されたくなくてパッド交換や着替えなど最大限に抵抗する時はちょっと大変だが)
でも、本当に子供みたいで、よく食べるし、総入れ歯なの忘れて私が歯磨きお願いしてもすごい一生懸命歯磨き?してくれるし、薬もめっちゃすすんで飲んでくれるし、もう1人のおじいちゃんみたいに「何の薬だ?ま〜、ええわ!何だお前は!!!」とか理不尽な怒り方はしない。
ま、でもそのおじいちゃんも何分かしたらそれを忘れて気分良く薬を飲んでくれたりもするんだけど。
可愛くないおばあちゃんの場合はそんなに認知が進んでる訳じゃないからありゃ性格なんだろうか、と思っちゃう。
そんなこんなで、介護の本当の意味での大変さが少しだけ分かった気がする。
人と人とのぶつかり合いみたいな、うちらが体裁で会話したり、社交辞令とかのないガチのやり取りが大変だけど魅力的だったりする。
(なんでこんな思いまでして機嫌取らなかんの???)
と思う事もあれば、
(よし!作戦うまくいった!安心して寝てくれた!)
と思う事もあり。
これ、24時間365日同じ人を相手にするっていうと…
私は無理かも。
だからこそ、他人の手助けが必要だと思う。
その方が介護する側もされる側もストレスが少ないんじゃないかな。
あれやこれやと介護の奥深さにヒューイゴーな今日この頃〜。