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【時哲①】パーソナリティファンクションとは?

- Personality Function -

早稲田メンタルクリニック 院長 益田祐介先生のyoutubeチャンネルの動画にてお話のあった、パーソナリティファンクションという言葉が気になった。
あまり聞き慣れない言葉だった。もちろんパーソナリティという言葉はよく知っているが。ファンクションがつくとよく分からないところが正直なところ。その上、Googleで検索しても出てこない。専門的な何かなのは分かるけど、益田先生の造語?的な何かなのかな、と。

しかしなんとなく意味は分かるような…。
考えてみよう。
パーソナリティとはざっくりと、人柄や性格。そのひと固有のもの。
ファンクションとは、

function
別表記:ファンクション
「function」とは・「function」の意味

「function」は、英語で「機能」や「働き」を意味する言葉であり、主に名詞として使用されるまた、動詞としても使われ、「機能する」や「働く」といった意味になる。例えば、飲み会での機能を表す場合、「The function of the drinking party is to promote communication among members」という表現ができる。また、functional」という形容詞もあり、「機能的な」や「実用的な」といった意味になる。
(実用日本語表現辞典より引用)

という感じ。で、なんとなく、言葉の響きだけだと、「ファンクション」って機械とかメカとかそんなものに付いているイメージだ笑。
でも、そういうイメージから言葉やその言葉が表現しようとしていることを理解するのって大切だと思う。

さて、パーソナリティファンクションだが。
① 現代社会においてことさらに高度に集団・構造化された世界観のなかでのパーソナリティとは、やはり「自分」と「他人(自分意外の誰か他のひと)」を区別するもの→区別することができて「自分」を保つように、こころが持っている”或る運動”であると。

② また、「自分」という存在は「自分たった一人では成立せず」、自分が現実のなかで成立するには「他者」が必要。

③ つまり、「私を見ている人がいて、そのひとが”私”を認識してくれて、初めてこの世界に「”私”が、他人から認識される=つまり”私”が”あなた”と呼ばれる=区別された=認識された=存在した。ということになる。

でぇ、という「パーソナリティ」がそのように働くと、自他ともにきちんと区別することができて、自分の人生や生活、「己とはこういうものだ」と芯まで思うことができて、軸足しっかり土台がっしりしながらも、周りと調和していけるというわけだ。
それらを「パーソナリティファンクション」(パーソナリティの働き・動き・機能)と呼んでいるのではないかと。そう考えた。

パーソナリティファンクションが低い状態とは、自他の区別が浅めで、自分が取得したい情報に偏りがある故に、世界感や視野が限定され、他者や他世界についての認識や見識が薄い、あるいは ” ない ” 状態なので、他者と共存するなかで自分が保ちづらく、他者と関わる中で自己世界が脅かされやすいので、内向的感覚が強く、他世界を遮蔽、閉ざしやすい状態といえる。と考えた。

そのような構造から神経発達症の治療が導けるということなのか。
しかし、先生が動画の中で言っていた、「パーソナリティファンクションを高めることはつまり、規則正しい生活・食事・睡眠を摂る」っていう部分は上記に照らすと、直接的な理解までは到達できなかった。

言葉がイメージするところから始めることも良いと思うので、下のような図を作った。


パーソナリティファンクション,哲学,心理,福祉,精神

車か何かの部品、ホース?圧縮?みたいなものをイメージいただけると良いかも。
このホース的な管のなかに、情報や気分など精神というものを構築する材料が循環していて、血圧的に「いきおいよくポンプ」して巡りがよいと、良い感じ(適当)で「自分というパーソナリティを保つ働きができる」健康的な状態である。みたいな。

そんな感じかなぁ。血管や心臓みたく、しなやかで強く、材料は良質で、そのすべてにおいて「バランス」が丁度よいことが、人間のパーソナリティをより良く成長させて、気持ちよく人々が共生していくことになるのかもしれない。

益田先生の動画は以下より。

早稲田メンタルクリニック
考え方の幼い神経発達症の人の治療法って?

https://youtube.com/shorts/SDHEzhBe99M?si=wpoK7vQIP7D2aqx8

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