リヨン流生活のアート:労働は素敵な食卓のために
リヨン流生活のアート:労働は素敵な食卓のために
お料理クラブパルタージュです。
ここ最近、リヨンがフランス旅行先として注目され始めているようです。リヨン流の暮らしの楽しみをお伝えしたい私としては、とても嬉しいことです。
リヨンはブルジョアが栄えた商業の街でした。ブルジョアの財力のもとでリヨンの高級料理は生まれましたが、ブルジョア家庭を退職した料理人たちがお店を次々に出し、美食が労働者にまで広がったのが、リヨンをグルメの街にした大きな理由です。
だからでしょうか、リヨンの人は総じてグルメです。
日々の食卓を楽しむ術を持っています。
リヨンの人は実によく食の話をします。
春になればアスパラ、夏には夏野菜、秋にはキノコやジビエ。季節の食材の話題が日々の挨拶代わりです。
美味しいものを食べるために仕事を頑張るのと言ったリヨンの友人がいますが、あながち冗談ではないと思っています。
彼女は毎日何かしらスープを作ることを日課にしていて、季節の野菜をスープにして食卓に上げていたのでした。野菜をピュレ状にしたりクリームと合わせたりするのですが、毎日タイヘンじゃないのと聞くと、ミキサーがあれば簡単だし、そもそも食事は楽しみだから、面倒だなんて言ったらつまらない。こんな答えが返って来るのでした。
彼女のスマホは、美味しそうなスープの写真で一杯でした。
日本人の食事にかける時間はどんどん短くなっているそうです。洗い物を減らす工夫をしたり便利な調理器具は大いに役立てたいと思いますが、食事それ自体の時間を余計なものとしてしまうのは寂しいことではないでしょうか。季節の訪れと季節の味を喜ぶ感性を、パルタージュでは大切にしたいと思います。
パルタージュ 次回は2019年 4月24日(土)の予定です!
下記のサイトから参加できます。皆様のお越しを、お待ち申し上げます。
https://kitchhike.com/jp/popups/5c99c677528beb483c7304db
お料理クラブパルタージュ
竹本