勉強してる?
私は新卒2年目からとある勉強会に参加している。
勉強会といっても、週に一度オンラインで集まって教材研究や授業の実践発表、論文作成などをみんなで行なっているだけだ。
でも、あーでもないこーでもないと頭を付き合わせて話すのはとても有意義だし楽しい。さらに、研究者や大学の教授なども参加しているので、かなり質の高い知識を得ることができる。
その勉強会が今日もあったのだが、そのときに感じたことを今日はまとめようと思う。
今日の話し合いのテーマは簡単に言えば、授業における発問についてだったのだが、かなり細かいところまで議論が及んだ。
具体的には、発問にはいくつかの種類があるということ。例えば、国語で言えば文章に焦点を当てた発問や授業をしている人の文章に向かう姿勢に焦点を当てた発問など同じような発問でも微妙に違う。
さらに、「AかBか」「AかAではないか」「(Aという考えしかない人に)Bはどうか」などという視点でも発問の意図や効果が変わってくる。
正直、大した差はねーだろ!っと思って聞いていたが、勉強会の終わりに教授が
「ここまでこだわるのが研究なんよ。こだわりたくなってしまうんよ。」と話していたことが強烈に印象に残った。ちなみに教授は西日本の出身らしい。
研究している、つまりある分野について色々知っているから細かいところが気になる。
これって他の分野やことにも同じことが言えそうだ。
私ならバスケット。バスケについては少しは勉強しているから、微妙なこだわりが時々出てしまう。ただ、まだまだ勉強不足なので今は学んだことが整理されず変にこだわろうとしてうまくいっていない感じがする。
何が言いたいかというと、ある事柄により深く勉強するとより細かい部分にまで目が行き届くようになるということだ。そして、良い結果が出るのは細かいところに気づくことができ、細部まで徹底して取り組めた人だけだと思う。
適当にやってうまくいくこともあるが、おそらくたまたまだ。たまたまというか、同じ結果を出す方法が分からないという方が正確な気がする。
例えば、バスケの素人がチームを持って大会で勝ったとする。しかし、その後同じように勝ち続けるには運の力が必要となるだろう。なぜなら、素人ではうまくいった原因がわからないからだ。だから、運に任せるしかない。逆に、うまくいった原因がわかれば同じ結果を量産することができる。
バスケなら「ターンオーバーが少なかった」とか「ドライブに積極的に行けた」とか「リバウンドの確率が高かった」など。こういうところに気づくことができれば、同じ結果を出すことは少し簡単になる。
さらに、ターンオーバーを減らすにはどうしたらいいか、リバウンドの確率を上げるにはどうしたらいいか、こういった細かなところの技術をつけさせるためには、やはり教える側がよく勉強していなければならない。
野村監督の言葉にこういうのがある。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
賢者は強者に勝る。勉強しよう。