春から先生になる人へ伝えたい3つのこと
こんにちは。
今日は「春から先生になる人」に向けて知っておいてほしいことを3つ書きます。
私は、中学校の教師として今年7年目になるしがない人間です。
ただ、しがないなりに色々と学校現場で見てきて、感じることがあるのでまとめておきます。
春から先生になる人、もしくはすでに新年度の準備が始まって不安を感じている人の助けになれば嬉しいです。
そして、この記事がうちの職員室のとても不安そうなある先生に届くように願って書きます。
前提:仕事がうまくできるかどうかは人間関係がすべて
書いてあるとおりです。生徒との関係、同僚との関係、保護者との関係。これらがうまくいけば、大抵のことはうまくいくし、なんとかなります。
以下の内容はすべて良い人間関係を築くために必要なことです。
①小さなことを大切にしよう
ここで言う「小さなこと」とは、プリントの体裁といったどうでも良いことではありません。
職場の人、生徒とすれ違ったらあいさつすること。
なにかしてもらったら「ありがとうございます!」と言うこと。
締め切りを守ること。もし、遅れるなら「遅れます!」と言うこと。
生徒とのちょっとした会話を楽しむこと。
当番活動(掃除とか給食準備とか)をきちんとやること。
笑顔で過ごすこと。
こういう「ちょっと意識したら誰でもできること」のことです。
「子どもを育てる」という重要な使命をになう教員という立場にあると、やもすると「なにかすごいことをしなければ…」とか「他の人がやっていないユニークなことをしなければ…」などと考えてしまうことがあります。
しかし、本当に大事なことは先述したような「誰でもできること」を「根気強く続けることができるか」です。
なぜなら、上に書いたことを続けることで同僚や生徒と良い関係を築くことができるからです。
その良い関係ができれば、教師の仕事はとても楽しく充実したものになります。
だから、ぜひ「誰もできそうにない大きなこと」ではなく「誰でもできる小さなこと」を大切にしてください。
②明るく開き直る
最初は失敗します。失敗は怖いです。しかし、失敗を恐れていると萎縮してしまいさらに大きな失敗やミスを招くことになります。
だから、開き直ることが重要です。
できなくて当然。なにか成功したら「自分は天才なのではないか?」と調子に乗るくらいがちょうどよいのかもしれません。
(実際に調子に乗ると怒られますが…)
つまり、思いきって仕事をやってみようということです。
ここで、忘れてはいけないのは「明るく」開き直るということです。
「どうせできないから…」と後ろ向きに開き直っても良い方向には進みません。
やれるだけやって、だめだったら「ごめん!」と謝ればいいです。
多くの場合、子どもは大人より寛容です。
失敗したり、ミスをしてしまったら思いっきり謝れば受け入れてくれます。
何より、仕事に一生懸命な教師の存在は必ず生徒に良い影響を与えます。
せっかく働くなら明るくやってみてはどうですか?
③愛される人になれ
「すべての悩みは対人関係の悩みである」といったのはアドラーですが、これはまさしく真理だと私は思います。
人間関係がうまくいけば悩み少なく、いきいきと働くことができます。
ここまでに述べた①②はすべて同僚や生徒と良い人間関係を築くために必要なことです。繰り返しになりますが、人間関係を大事にしてください。
(媚を売れというわけではありません)
そして、人間関係を上手につくるための具体策をもうひとつ挙げると
「困ったときは、必ず助けを求める」ということです。
新卒でありがちなのが、「わからない(できない)→聞けない→さらにわからない(できない)→もう無理…」という負のループに陥ることです。
それを抜け出すのは、周りの人に「助けてほしい」とプライドを捨ててお願いすることです。
はじめは誰でも失敗します。むしろ、最初から中途半端に成功するほうが後々苦労します。だから、恥を捨てて「無理!助けて!」と言いましょう。
個人的には、助けを求めるのは同僚だけでなく生徒にも求めても良いと思っています。
「先生、ここわからないから教えてくれない?」と正直に言えば、「任せて!」と教えてくれることが多いです。
ぜひ、できない自分をさらけ出してみてください。
終わりに
子どもにどんな姿で生活してほしいか?と聞かれれば大抵の人は
「明るくいきいきとすごしてほしい」と答えるはずです。
ならば、生徒の近くで過ごす教師が明るくいきいきと過ごすことの重要性は考えればよく分かると思います。
ですので、ぜひ明るくいきいきと働きましょう。
疲れたら休めばいいです。一人くらいいなくても学校は回ります。
この記事を読んでくださった人が少しでも明るく働けるようになれば幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました!