【練習紹介】ボールストップの対応3on3
正月休みも終わり、うちのチームも練習が再開しました。
正月休みのうちに自分のチームの課題を整理して、それらを解決できるようなメニューを組んで練習に取り組みました。
そのうちの一つを今日は紹介しようと思います。
それは、「ボールストップの対応」という練習です。
(相変わらずメニューの名前がださい…)
やってみてとても良かったので、共有しておきます!
練習の目的
練習の目的は2つあります。
1つは「ドライブが止められたときの対応を身につける」というものです。
もう1つは「1on1に積極的にいけるようにする」です。
自分のチームの試合を観ていて、ドライブに行って止められてしまったあとにターンオーバーが多く起きていることがわかりました。
原因は2つで、「ドライブから無理やりパスを出していること」と「周りの動きが連動していないこと」でした。
この課題を解決するためにドライブして止まってしまった状態からの動き方を練習するのが、この練習の目的です。
また、この練習に取り組むことによって「1on1で抜けなくても大丈夫だ」ということを選手には感じてほしいです。その結果、積極的に1on1をしかけるようになれば、育成年代で求められている1on1の経験を多くすることができ、結果として1on1の能力も高まると考えています。
要は、「安心して1on1に行けるようなチームの動きを練習する」ということです。
練習のやり方
では、練習の進め方です。
簡単に言ってしまえば、クローズアウト3on3です。
始め方は下の動画を参考にされてください。
エンドラインからパスを繋いでいって、ウイングにたつオフェンスまでボールが行ったら、ドライブが始まります。
そして、ドライブを止められてしまった状態から3on3をスタートします。
ドライブが止まってしまったときの動きは以下の動画のようになります。
ちなみに、動画はベースラインドライブの場合です。
練習のポイント
ポイントはいくつかあります。
ピボットを踏んでパスを出すこと
まず、ボールマンについてです。
ピボットをきちんと踏んでパスを出すことがポイントです。
また、チェストパスではなく腰から脇腹あたりからプッシュパスを出すようにします。
オフボールの動くタイミング
次はオフボールです。レシーブに動き出すタイミングが早すぎると簡単にディナイされてしまいます。ボールマンがピボットを踏んで振り返ったときにレシーブできるようにタイミングを合わせるのがポイントです。
また、ディナイされていたらバックカットすることも重要です。ドリブルが止まったら、ディフェンスはパスカットをしようとディナイを頑張ります。
それに対して、バックカットをすることでノーマークになることもできます。
実はチャンスが生まれている
最後に、オフェンス全体についてです。
ドリブルストップからボールを繋いだあとは、実はチャンスになることが多いです。
例えば、右ウイングからベースラインドライブをして泊まったとします。
ボールを右サイドやトップでレシーブして逆サイドに展開することができれば、おそらく左ウイングではクローズアウトが起きるはずです。
クローズアウトはシュートかドライブがしやすい、オフェンスに有利な状況です。そこから、再びオフェンスを作り直すことができます。
最後に
初心者チームを教えていて、やはり感じることは「ターンオーバーを減らすことが勝利につながる」ということです。
シュートをはじめとする様々な技術が未熟な初心者がバスケットの試合で勝ちを目指すならば、ロースコアの展開にすることがまず優先だと思います。
なぜならば、大量得点をすることが難しいからです。それよりは、相手の得点を抑えて、接戦に持ち込むことが勝利への戦略と私は考えています。
具体的には「相手の得点を45点以内にする」ことが必要です。
45点以内抑えるため、1Qあたり10点程度しか取られてはいけません。
そして、バスケットで最も点が取りやすいのは「相手のターンオーバーからの得点」です。パスカットからのワンマン速攻などはその代表例です。
つまり、ターンオーバーからの失点をいかに減らすかが勝利につながるということです。今回紹介した練習はそのために必要な練習だと私は考えています。
ぜひ何らかあなたの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!