雨のあとにまた育つ

阿部詩選手が、大声をあげて泣く姿をみた。見入ってしまった。雨の降らない、乾燥しきった大地に雨がふったような。そこには、驚き、と深い悲しみがあったけど、怒り、を感じなかった。明るい、大らかな泣きっぷりであった。この人は、これだけの、どしゃぶりの夏の雨のように涙を流して、また、そこからぐんぐんと育っていくのだろう。
新しい芽が出てくるか、花が咲くか、するだろう。

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