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【マイナス人生オーケストラ】最終列車おしまい駅行き

「我々が、そして君たちが、マイナス人生オーケストラだ」

そう言ってフロアを盛り上げる素晴らしいバンドが6月2日に解散した。

しかし素晴らしいから続けられる訳でもないのがバンドの難しさ。それでも愚直に続ける事って大切だと思うのだ。体力使うけど。続けていたら届く事があったりする。それはたった1人にかもしれないし、1億人以上の人にかもしれない。でも、マイナス人生オーケストラが10年という長い間、活動してくれたからこそ、最後の最後になってギリギリだったけど僕は知ることが出来た。

矢沢もとはるという人形のような生き物を。
生虫というパワフルで可愛いドラマーを。

ボーカルのハルさんや、上手ギターのゆっけさんの事を。ベースの小川は、顔も朧げで最後は居たのかどうかも定かじゃないし、そもそも初めて行ったライブが小川生誕祭だったはずなのに本人居なかった。そこから一度も観なかった。彼はMVの中だけに存在していたのだろうか。

6月2日、最後の大阪には行けなかったけど、ありがたい事に東京でのラストには行くことが出来た。東京ラストは鶯谷にある東京キネマ倶楽部が舞台だった。マイナス人生オーケストラの雰囲気、もとはるの大正ロマン溢れる雰囲気にピッタリの場所だった。

楽しかったなぁ。

フロアの全員が楽しそうに飛び跳ねて騒いで踊って、本当に「我々が、そして君たちが、マイナス人生オーケストラだ」という文句そのままにステージもフロアも一体となって作られる空間が幸せに満ち溢れていた。

数えるほどしかライブには行けなかったけど、知らないまま終わらなくて良かった。良いバンドだったと心から思えた。そして最後の最後になって『少女、時々雨。』が聴けたのが何より嬉しかった。

ハロヲタとしても、もはや何年もやっていないヲタ芸を、全力のロマンスをやれて楽しかった。これが聴けたから悔いはない。

本当に、本当に楽しいライブをありがとうございました。お疲れ様でした。また何時か、気が向いたら、復活して欲しいな。


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円衣めがね
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