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makicome
「どっちにしてみる?」から始める子ども主体の保育
「子ども主体の保育」 保育士をしているのであれば、一度は耳にしてことがあるのではないか。
でも、子ども主体の保育って難しい。
なんでもかんでも保育者が決めてしまうのは、大人中心の保育になってしまう。
かといって、やりたいことをやらせるだけでは、ただ放任になってしまう。
どのような保育が主体性の保育なのだろうか。
例えば、ある1歳児の子の洋服が汚れてしまった。
そのとき、洋服を大人が選んで着せてあげる。
保育なら当たり前の行動と思うかもしれない。
だけど、そこで一度立ち止まってみる。
二つの洋服を手にして、「どっちにしてみる」と子どもにきいてみるのだ。
1歳児なら、おそらく多くの子が洋服を指差したり、手に取ったりするのではないかと思う。
子どもが服を選ぶ、ささいなことと思うかもしれない。
でもこのことが、どちらにしようか考える力、自分が服を選べるという自信、身の回りのことをやってみようという意欲などにつながる。
そして、そのことこそが、「子ども主体の保育」の一つではないかと思うのだ。