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今なにか不安なことはありますか?

助産師Kanakoです。

来年春から、助産学校へ進学が決まった、とSNSで報告される方が増えてきた時期のように思います🌸
私も、数年前の夏、看護学生の実習・看護師国試の勉強・進学できなかった場合に備えて就活など、いろいろな心配があるなかで進学が決まったとき、とても嬉しかったです。

きっと今年助産学校に合格した多くの方が、学生として他の学びをしながら、仕事をしながら、家族と相談をしながら、受験勉強をされ、助産学校を目指されていたことと思います。
ほんとうに、おめでとうございます✨🎉


やっと助産師になる道に辿り着けた、とホッと安堵し、期待とワクワクの気持ちの一方で、
助産学生の生活がどんな感じなのか、自分に乗り越えられるのか、と、緊張する思いもあるのでないでしょうか😥

実は私は、進学の嬉しさと同じくらい、不安がありました💦(笑)
何事にもぐるぐると考えすぎて悩むタイプの私は、「助産実習は看護実習よりもつらいと言われるが、自分にできるだろうか」「国試も就活もあって、忙しすぎないだろうか」「きちんと最後まで終えることができるだろうか」と考えて、
なにか必要な準備はあるかな、今から何の勉強しておいたらいいんだろう〜、いやでも進学するまでわからないし、、とドキドキ悶々としていました💦


とても個人差のあるものであることは承知の上になりますが、助産学校入学前に私が不安だったことが、実際に入学したらどうだったのか、というようなことを書いてみようと思います📝

⒈ 助産実習への不安


私は、助産学校に入学が決まったものの、看護の先生や助産に進学した先輩から「助産実習は人生で一番きつかった、看護実習とは比べものにもならない。もう2度とやりたくない」と聞かされていた(脅されていた)ので、そんなつらいものを自分は耐え切れるのだろうか、と内心かなり不安でした😱

看護学生の時の看護実習でさえ、提出物も多く、アセスメントに苦労し、心身の疲労も大きかったのに、それを超えるなんて…😱

泊まり込みで待機しオンコールでお産をとる、ふりかえりが間に合わないまま次のお産をとり、分娩記録が間に合わない、助産師は学生に厳しい、お産を10例とれば国試は受けられるがそれ以上に30例とる学校もあるらしい、実習期間はほとんど眠れないらしい…
先輩たちから聞かされる話は正直、「そんなにつらいのを耐えないと助産師になれないの?」と思うくらいにしんどそうでした😣

2. いよいよ助産学生になって…


実際に入学してみて、助産の座学が終わり、いよいよ実習、となったとき、想像以上の体験が待っていました。
それは、つらさでもあり、一方で、なんとなくイメージすることしかできなかったお産の現場に実際に自分が入り経験することで、自分の思いや感覚が、とんでもないスピードで移り変わり、自分だけの経験からしかわからないことの積み重ねに圧倒されることを実感したから、です。

とてもわかりにくい表現ですよね…
自分でも書きながら、なんと言ったらいいのか、と頭を抱えてしまうのですが、少しずつ言葉にしてみたいと思います🌈

まずは、実際、やっぱり、助産実習は体力的にも精神的にもしんどいものがありました😥
産婦さんや胎児の状況はどんどん変化していくので、情報収集も、アセスメントも、実際のケアも、看護実習とはるかに違うスピード感がありました。
そして赤ちゃんが産まれる、という場面に立ち会い、自分も関わるという緊張感。
さっきまでこうやっていたのに、母子の状況が変化すると一気に関わりが変わったりします。しかも、それを予測もして動かないといけない…
教えてもらったことを整理できないうちに次のことが起こり、頭がヒートアップしたまま、実際にケア、そしてまた状況が変わる…なんだか常にキャパオーバーとはこのことか、と感じていました😥

先輩たちから教えてもらっていた”助産実習のつらさ”は、私にとっては具体的に上に書いたものでした。
でも、就職した後に同期など助産師のスタッフと話してみると、実習の時に感じていたことは皆それぞれだったようです。

「とにかく10例お産を取ったら終わる」
私はそれだけを考えていた気がします。これは乗り越えたというのでしょうか、とりあえず毎日病棟に足を運んで、お産が取れない日は落ち込み、取れた日には喜び、記録に追われているうちに終えられた気がします😓

実習についてきてくれた教員の先生方にも助けられました。
つらい時に先生の前で泣いたこともありました。
先生たちは自分のお仕事で忙しい中付き添ってくれているため、ずっとそばにいると言うわけではなく、実際のケアは指導者の助産師に教えてもらうことが多かったのですが、
控室に戻ったときに座学をしてくれた先生がいる、というのはすごく安心感がありました🌈

3. 助産ケアの技術以上に実習から自分が得られたもの


なんだかこうやって「実習はしんどかった」と、私も結局書いてしまうのだな、と申し訳なさを感じながら、一方で、助産実習は、その期間『実習先の病棟に行く』ということだけで十分だったと、今は思います✨

教科書や授業で知識を持っていても、実際に分娩進行を目にすると、

「分娩第2期の産婦さんってこんなに叫ぶんだ…」
「赤ちゃんの心音が良くない時には、こんな準備をするんだ…」
「子宮口の開き具合で分娩進行をみるというけれど、内診は侵襲的行為だから、なぜ内診を今するのかアセスメントしないといけないんだ」
「練習したけど、実際に分娩介助をするってなったら私こんなに手が震えるんだ…」
「生まれたての赤ちゃんってこんな色してるんだ」
「陣痛が怖い産婦さんに助産師さんはこういう声かけをしているんだな」

挙げきれないくらい、たくさんの想いが湧いてきます。

陣痛室や分娩室という壮絶な現場に身を置き、考えて、動いてみるという経験が、実習だったのだと思います🌈

そして「こんな助産師になりたい」と感じるような先輩助産師にも出会えるかもしれません✨
私は実習先で、テキパキと動き周囲と連携しながら、患者さんへ丁寧に、そしてしっかりとした口調でお話され、忙しい中でも学生に優しく細かいことまで教えてくれた助産師の指導者さんをみて「こんなふうになりたい」と憧れました✨
今でも私にとってロールモデルの指導者さんです😊

何もわからないから実習に行くのだし、何もできないから経験させてもらうのだし、実際に実習先の病院で身につけた技術やマニュアルがそのまま就職先でも全部同じとは限りません。

むしろ「分娩介助はもうできるようになりました」「アセスメントは自信あります」という学生さんは、実習に行く必要がないとも言えてしまうかも(笑)
前にできなかったことができるようになる、ということはとても大切だとは思いますが、10例とれた時には助産師として完璧✨というのが求めらていることではない、と思って良いと思います😊


4. 助産師を目指す人は


助産学校へ進学が決まったみなさま、そしていつか助産師になりたいと考えている方へ、伝えたい気持ちがあります。

日本では、看護師の資格を持っていないと、助産師になることはできません。
助産学校に進むのも、助産実習を乗り越えるのも、国試に合格するのも、たくさんの壁を乗り越える必要があり、まるで耐えなくてはいけない修行のようです。
それでも『助産師になりたい』と目指す方は、助産への大きな思い入れがあって、その道を選ぶのだと感じます。
学生の時、就職してから出会ってきた助産師の先輩方も、向上心や学びへの意欲がある方がたくさんいました😊


助産師になりたい、でも実習を頑張れるだろうか、いつか助産師として本当に働けるようになるのだろうか。
思い入れがあるからこその不安や緊張があると思います🌈

「助産師になりたい」と思った時の気持ちや経験を、忘れずにいられるように、みなさんが道を歩めることを祈ります✨


さいごに

私達が運営しているコミュニティを紹介させてください♪

現在こちらのコミュニティには 
助産学生から指導経験者まで16都道府県50名近くが参加しています(2022/10/19現在)

  • 入学前の不安を相談したい、きいてほしい

  • 実習が始めるまでに、先輩たちが使っていた参考書を聞いておきたい!

  • 同じ助産学生や助産師の先輩とつながる場がほしい!

そんなときはぜひこちらからお申込の上、コミュニティへご参加ください^^
助産師限定コミュニティ参加申し込み - Google フォーム

また、今後はインタビュー企画やお話会といったコミュニティ内企画もどんどん進めてまいります✨
ぜひぜひみなさんのご参加お待ちしております!!

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株式会社POTE
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