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やはりソ連はミステリアス…… ソ連が出てくる日本アニメ

現在のロシア連邦の前身であり、かつて存在したソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)は1917年の十月革命にその源流を遡ることができます。

社会主義を世界中に拡大させ、第二次世界大戦を連合国側として戦い、冷戦時代にはアメリカと睨み合い、1991年に崩壊するまで存在した超大国。

東側陣営の盟主ながらライバルのアメリカに経済力で大きく及ばないのにも関わらず、スターリン独裁に象徴される強権体制を敷き、軍事に多くのリソースを割いてきたソ連は数々の傑作兵器から珍兵器まで開発してきたので、軍事マニアにはソ連製兵器が大好きな人も多いです。何よりも、内にも外にも力を示そうとする恐ろしさや秘密主義的な国家体制から薫る神秘性がソ連の魅力なのかもしれません。

日本のアニメ作品には、ソ連崩壊後にもソ連が存在し続ける世界線もあります。

  • フルメタル・パニックシリーズ

  • マブラヴシリーズ

賀東招二原作のラノベをアニメ化した『フルメタル・パニック』シリーズは僕も大好きです。『フルメタ』の世界にはソ連が存在していて、ソ連製の人型兵器ASも出てきます。SFロボットアニメであり、ミリタリー色が他のロボットアニメよりも格段に強いのでソ連の存在は重要です。

アニメ『マブラヴ』シリーズは超ざっくりいうとゲーム(UNLIMITE編〜)をアニメ化したシリーズで、クッソキモい地球外生命体BETAと人類が戦うアニメです。

ここにもソ連は存在しますね。劇中に登場する兵器、戦術機もMiG-21、SU-37チェルミナートル、SU-47ビェールクトなどリアリティある名称です。というか、同作品の戦術機は日本帝国(作中の国名)を除き、基本的に実在する戦闘機から取られています。

ソ連製兵器はカッコいいものが多いことで有名。『マブラヴ』に出てくるチェルミナートルはバチクソカッコいいです。


『フルメタル・パニック』『マブラブ』両作品はソ連が出てくるだけでなく、東ドイツも存在しています。『フルメタ』ではそこまで存在感がないですが、凄腕のスナイパー、ヴィルヘルム・カスパーが東ドイツ出身という設定です。『マブラブ』シリーズのスピンオフ『シュヴァルツェスマーケン』は東ドイツが舞台です。東ドイツというワードもマニアの興味を引きますね。

『トップをねらえ!』『蒼き流星SPTレイズナー』など80年代にもソ連は出てきますが、このあたりの作品は製作された時代にはまだソ連が存在しています。なので91年以前のアニメにソ連が出てきても、それは自然なことですね。『トップをねらえ!』が制作されていた頃、ソ連はアフガン侵攻から完全撤退し、国内政治や経済がざわつき始める頃ですね。

実際のソ連が非常にミリタリー色が強い国家だったせいか、軍事系のアニメで頻繁に出やすいのかもしれません。まだまだソ連が出た作品はあるでしょう。今思いついたので、また今度書こうと思います。


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