才能という言葉に惑わされるな
日記13日目。
今日は、漫画「ブルーピリオド」がkindleで1巻無料だったのでアニメの放送が待ちきれず読んでしまった。
主人公の矢口八虎は、友達と夜遊びしてお酒もタバコも嗜むようないわゆるDQN高校生だが成績優秀で堅実な一面もあり、卒業後の進路も"ちゃんとした"大学に進学するつもりでいた。一方で、どこか物足りなさも感じていた。そんなある日、美術の授業中に描いた絵を褒められたことをきっかけに描くことに魅了され、美大を目指すことを決める。
作品の中で、主人公は遠近法や影の付け方、道具の使い方など絵を上手に描くためのレクチャーを受けながら少しずつ成長していく。そして、絵が上手いということは才能やセンスだけではなく努力で成り立っているということを身をもって知る。
第1話で、八虎は美術部の先輩に対して「才能があって羨ましい」と言うが、それに対する先輩の答えに八虎は衝撃を受ける。
才能なんかないよ
絵のこと考えてる時間が人より多いだけ
(中略)
やっぱり絵もやり方とか勉強することがあってね
手放しに才能って言われるとなにもやってないって言われてるみたいでちょっと
ブルーピリオド 第1巻 第1話より
それまで八虎にとって美術は縁遠い存在で理解できなかったが、自分にも出きるのではないかという可能性を少しずつ見出だしていく。
学生の頃、私も「才能」や「センス」という言葉に惑わされていたと思う。
間違いなく存在はするものだが、実はそれほど恐れるような存在ではないのかもしれないと気づいたのは社会に出てからだと思う。
何かと諦めやすい私はすぐにこの言葉を都合よく使っていた。
絵を描くのにも、写真を撮るのにも、楽器を弾くのにも、歌を歌うのにも、お洒落になるのにも、文章を書くのにも、勉強をするのにも全てにやり方があって、それを学ぶ必要があった。
ただ数をこなすだけでは乗り越えられないものがあって、学ばずに「才能」のせいにするのは怠惰だった。
もちろん、努力すればなんでもできるようになるわけではないが、努力した人しか経験できないことがあることは間違いない。
ハイキューの及川さんの名言を思い出す。
才能は開花させるもの
センスは磨くもの
ハイキュー セカンドシーズン 第24話より
彼もトップレベルの選手で周りからは天才と言われているが、実は努力派の選手。
いつ実るかは分からないが、これを信じて努力し続けた結果が今の彼を作っている。
この言葉にも勇気をもらった。
私には仕事で向いてないと思うことが山程ある。
でも、まだそれを乗り越えるためにやってみてないことも山程ある。
とりあえず続けてみる。
すぐに「才能」とか「センス」で片付ける癖をやめてみる。
そしたら、なんかちょっとずつ出来ることが増えて、1番にならなくても、ちょっと仕事しやすくなって、まだ続けられるかなと思える。
今、ちょうどその辺りにいる。
その繰り返しで人生なんとかなったりするのかなと最近は思うよ。
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