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学振(DC、PD,海外学振)、科研費の書き方講座 (後半のみ有料)
こんにちは、ポス山ドク太郎です。いつも闇だの、裏技だの暗い話題ばかりなので、今回は久しぶりに明るい話題です。筆者は学振や科研費、民間の奨学金のいずれかに採用されたような気がしているので(身バレ防止)、今回は学振などの申請書の書き方のコツを紹介したいと思います。後半は有料記事としますが、前半だけでも十分役立つ情報だと思います。前半を読んでみて役に立ったと感じたら後半もぜひご購入ください。ワンコインです。
2025年1月に内容を追記しました!目次にありますので、ご一読いただければと思います!!
まず行うこと
まず必ず行うことは対象の研究資金、奨学金に採用された申請書を(出来れば複数)ゲットしてください。研究室の先輩でも、同じ研究科の人でも構いません。もしDC、PD等に採用されている人が所属大学に一人しかいなかった場合は、事務室や教授に相談して入手を試みてください。
その上で自身の業績と大きな違いのない人の申請書をゲットできればなお良しです。筆者が最初に入手した申請書は、業績が化け物じみていて全く参考になりませんでした。書き方のティップスを語る前に残酷なことを言いますが、基本的には業績が一番大事です。学振DCでは一本でも論文があれば、大体採用されます。学振PD、海外学振も博士課程時代の発表論文の掲載雑誌で大体決まると言っても過言ではないでしょう。
学振DCは特にこのラボや運による格差がひどいと感じます。
こちらの記事も別タブでどうぞ!
今回はこの差を少しでも埋めるようなアピールポイントをまとめます。
さて筆者の申請書をアップするとそのまま身バレに繋がるのでする気はありません。かと言って、コツを文章で述べてもイマイチ実感が湧かないと思います。ですので採用された申請書のフォーマットをそのままパクるのが結局一番の近道です。
筆者も独自の書き方をしていたときは全く通りませんでしたが、あるフォーマットを得てからは採用されるようになってきました(一応そこは有料部分にあります)。
ちなみに筆者が学歴ロンダで所属していたSラン大学では「学振のコツ」と題したセミナーが毎年開かれていました。あまり内容は覚えてないのですが、こういうところもSラン大学とそれ以外の情報格差といえます。ですのでSラン大以外の方も、事務や教授を通じて少しでも情報を手に入れるよう努めてください。筆者は、事務を通して知らない同大学の人から相談が来たことがあります。
採用された申請書を入手しましたか?
基本的には入手した申請書を参考にしたうえで、下の項目も参考にしていただきますと幸いです。当然ですが審査は水物なので答えはありません。また他の申請者との相対的評価ですので、化け物業績を持った申請者がライバルになったらそこでおしまいです。
あくまで皆さんが「この意見に賛成できる、納得できる」と感じた際のみに参考にしてください。「学振はこう書いたら通る!」みたいなサイトや本が散見されますが、審査は水物なので筆者としてはあんまり強いことは言いたくありません。また今記事を書くにあたって、他の記事等は全く読んでいません。ですので他の記事と被る項目もあるかもしれません。
本記事と他の方の記事で共通する項目はある程度信憑性があるのかもしれません。一助になりますと幸いです。
基本編
手引き書や申請書の四角の上の欄をきちんと読むこと
申請書を書く欄の上の項目には、どのような内容を書くべきかきちんと記載されています。なので、それに従って書いてください。このフォーマットを無視して、自分の書きたいことだけを書いても独りよがりな文章になるだけです。
また手引き書に、書き方やフォントの指定、図のカラー仕様の可否など書いている場合もあるのでよく読んでから書き始めましょう。
各項目を分けて記載する
上の項目と重複しますが、申請書の上の項目では「研究の背景、問題点、解決方策、研究目的、、、を記述してください」などと書かれていると思います。個人的にはこれらの項目をそれぞれ分けて、書くことをお勧めします。全ての項目をまとめて一段落で書くこともできるかもしれませんが、その場合かなりの文章力を要求されます。それぞれの項目に分けて記載することで、文章力がなくとも勝手にきちんとしたフォーマットになります。
文字の大きさ
書きたいことが沢山あっても文字の大きさはあまり小さくしてはいけません。これら申請書を審査する先生達は基本老齢です。筆者はある研究費の面接に行ったことがありましたが、もれなく全員おじいちゃんでした。筆者の担当ではないのか、目をつぶっていた審査員すらいました。そのときに「こいつらは俺の研究を理解できるのか?」と逆に不安になってしまった記憶があります。話がそれましたが、文字の大きさは基本的にデフォルトのままにしておきましょう。また申請する奨学金によっては、フォントの大きさ、種類は指定されている場合もあるので、「手引き」はよく読んでおいてください。
図を使う
審査員は1日に大量の申請書を読むことになります。ですので欄中を全て文章で埋めるより、図を適度に入れるのが良いでしょう。全体の文章量にもよりますが、例えば背景に1つ、結果を2つ、研究計画で1つ程度図を入れてみてください。全体的にスッキリします。基本的に申請書は白黒なので、白黒でも通用する図を準備してください。また個人的には概念図だけでなく、データもあると説得力が増す気がします。ただしデータを出すことを嫌がる教授もいるので、データを出したい場合は教授とよく話し合ってください。
太字を効果的に使用する
基本的にこう言った申請書は白黒印刷となるので、特定の文章を強調したい場合は太字(ボールド)を用います。自身のアピールポイントや、大事な部分は太字で示しましょう。あまり太字が多いと意味がないのでご利用は計画的に。筆者は文章を明朝体で書きつつ、太字部分はゴシック体にしていました。明朝の太字はあまり目立たないと感じたからです。
研究内容の項目でも自分の論文を強調する
自身の発表した論文は業績欄にて全て記載しますが、出来るだけ申請書の本文でも引用する形でアピールするようにしましょう。お持ちの論文数が多い方は全ての論文を載せるとしつこいので、自分の代表論文を載せるくらいにとどめることをお勧めします。このときはもちろん太字です。
今まで獲得した賞、研究資金や、奨学金は「本文」でアピールする
研究業績欄では受賞歴は記載項目があるものの、獲得研究資金に関しては書く項目がないと思います。ですので本文「これまでの研究経過」の部分に、『DCに「___」の件で採用された』、『科研費若手研究費(題目「___」)に採用された』等の文章も入れ込むと自身の優秀さのアピールとなると思います。学内のプレゼン賞やトラベルアワード(旅費の助成金)などでも結構です。ここももちろん太字ですね。
派遣先、留学先の論文も本文でアピールする
自分の発表論文や獲得研究資金ではなくとも、DCでは自身の所属研究室、PD、海外学振では派遣先の論文、獲得研究資金もアピールポイントになります。他人のふんどしで相撲を取れるわけです。一流の研究室に留学するというアピールで、派遣先で出ている論文を書く事は無論重要ですが、獲得研究資金に関しては意外と盲点です。もし派遣先がR01やR35、基盤研究S、A等、特筆すべき研究費に採用されている場合はアピールするのも良いと思います。よく分からない場合は、上司に聞いてみてください。ここももちろん太字でね。
論文引用はトップジャーナルから
背景部分等で他の論文を引用することもあると思いますが、その際はNature誌などのトップジャーナルから引用してください。なんとなく自分の研究がまるで価値あるように感じさせることができます(笑)。
最後は何度も音読して確認する
何度確認しても誤字脱字は見つかるので音読をお勧めします。書いているときは気が付かなかったものの、音読してみると「てにをは」を間違えていたり、物語として繋ぎが不自然であることがままあります。申請書はあくまで物語なので、物語として破綻しないようにしましょう。
以上は他のサイトでも恐らく見ることができるコツ、小技だと思います。
後半は応用編と称して筆者の癖強めのコツを書いていきます。毒にも薬にもなる情報ですので有料にして情報の無用な拡散を避けたいと思います。繰り返しになりますが、あくまで皆さんが「この意見に賛成できる、納得できる」と感じた際のみに参考にしてください。筆者が通るようなったきっかけも後半に記載するので、興味のある方はどうぞ。また購入者の方はネタバレ禁止でお願いします!!
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