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#2 ヨーロッパの郵便局を訪れる前に、知っておいてほしいこと

ヨーロッパの郵便局のルールと楽しみ方

こんにちは。

このnoteでは、ヨーロッパの郵便局に用事で行かなければいけないとき、あるいは、観光地のついでに立ち寄るときに、どうやったら現地のルールにとけこめ、楽しめるのかを解説します。

ヨーロッパの郵便局に観光目的で立ち寄るということ

たとえば、絵葉書を買おうと思っても、観光地のお土産屋さんで買うと、高くなる。

そういったときには、観光地の近くにある郵便局で葉書を買うのがいいだろう。

たとえば、葉書を手に入れたとしても、当然切手がないと送ることができない。

そうなると、切手を買いに郵便局に行く用事が生まれる。

この記事では、そういったときに気を付けることを書いていく。

ヨーロッパの郵便局に滞在許可書の申請や、その他ヨーロッパ在住者が訪れる場合

ヨーロッパ暮らしをするときに、滞在許可書(日本で言う、在留カード)を申請する際に、郵便局に行くことが必要になる場合もある。

また、日本にいる家族にものを送ったり、携帯電話を契約したり、銀行口座を契約する場合にも、郵便局に行くことがある。いくつかの国の郵便局では、そのようなサービスも行っているからだ。

このような場合についても、書いていく。

1.内部の写真撮影はNG。許可をとってもおりないことが多い。外側からの写真だけにとどめよう

内装が綺麗なヨーロッパの郵便局というのは、ほんとうにたくさんある。

たとえば、チェスカー・ポシュタ(チェコ共和国の郵便局)のプラハ中央郵便局。

たとえば、ポステ・イタリアーネ(イタリアの郵便局)のフィレンツェ中央郵便局。

ただ、基本的に、ヨーロッパの郵便局では、内部での写真やビデオの撮影を禁じている。

ついついInstagramなどにあげたくなるような綺麗な建物だが、基本的にその許可はおりない。最悪の場合、制止され追い出される。 

そのため、外部からの建物の撮影にとどめよう。

2.英語を話すひとはあまりいない。現地語がわからないなら、Google翻訳を使うしかない。英語が話せることを期待してはいけない。

郵便局の従業員は、あまり英語を話さない。

そのため、観光地の大きな郵便局だとしても、英語でサービスを受けられる可能性は低い。

現地語が話せるなら、そのほうがいい。

あるいは、配偶者や友人など、知り合いを頼るのもいい。

ただ、そのような人脈がない場合は、Google翻訳などを使うしかない場合が多い。

英語が通じたら、それは奇跡レベルだ。

3.数時間待たされることもあるので、時間を潰せるものを持って静かに待とう。屋外などのあまり良くない場所で待たされることも多い。

日本の郵便局は、たいがい5分程度で自分の番が来て、さらに5分くらい窓口で対応してもらうと、帰宅することができる。

このような郵便局は、ほかにドイツくらいしか例がない。

その他のヨーロッパの郵便局では、数時間待たされることもある。

COVID-19の影響などにより、炎天下や極寒の外で待たされる場合もある。

その場合には、時間を潰せるだけのもの、たとえばスマートフォンや本といったものを持っていこう。

そして、基本的に大声を出して話すひとはいない。

静かに自分の順番を待とう。

4.郵便局でのサービスは、1度で完結するとは限らない。解決できない場合や、再度行かなければならない場合もある。

要求することが複雑になればなるほど、身分証明書なり情報なりが足りないということで、また来てくださいと言われることもある。

切手を買うくらいだったら大丈夫だが、たとえば携帯電話を持とうと思うと、さらに難しくなる。

その覚悟を持って、持っていけるもの(身分証明書など)はなるべく持っていったほうがいい場合も多い。

5.郵便局での対応は、ものすごく親切にもてなされるといったものでも、ものすごく丁寧に扱われるといったものでもない。ヨーロッパ流のおもてなしに慣れておく必要がある。

日本では「いらっしゃいませ」と満面の笑みで言われ、丁寧に扱われ、失礼なサービスを受けることはなく、出ていくと「ありがとうございました。またおいでください」と丁寧に言われることが多い。

ただ、ヨーロッパでは、郵便局に限らず、もっと質素でシンプルなおもてなしを受けることが多い。

それを「おもてなし」と呼ぶか、「失礼な態度」と呼ぶかは、ひとによって違う。

私は、もはや日本のおもてなしが過剰すぎて、疲れてしまう体質になったが、一部の日本人は、「ヨーロッパでは雑に扱われて、嫌な気持ちになる」といった声も聞かれる。

お客様は神様という文化は、日本特有のものだ。

ヨーロッパでは、お客様は対等な客であり、ひとりの人間として扱われる。金銭を受け取るということにおいて、どちらが上とか下とか、あるいはどちらにより権限があるとか、そういったことはない。

郵便局からは、ヨーロッパ生活のほんとうの一面が見える

観光地は、どうしても飾っている。

見栄を張っている。

ただ、郵便局というのは、日常の一部に組み込まれている。

だからこそ、ヨーロッパでの生活がどんなものかということを、いいことも悪いことも、素のまま見られる。

それが私の郵便局を愛する理由だ。

そして、国ごとにサービスやデザインや従業員の雰囲気が大きく違ってくる。

だからこそ、リアルなヨーロッパのまた別の一面が見たいなら、ぜひ郵便局を訪れてほしい。


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