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ワタクシ流☆絵解き館その91 青木繁「わだつみのいろこの宮」だんだん《怖い絵》になってくる ミステリアス編②

今回は、ワタクシ流☆絵解き館81ミステリアス編の続編。
改めて前置きしますが、前回に続き、今回もキワモノ的発想によるまったくのお遊びです。
筆者の「わだつみのいろこの宮」絵解きの本意は、ミステリアス編以外の記事にありますから、ぜひその記事の扉を開いてください。
タグの「明治時代の絵」が入り口です。

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青木は、モローの画集を見ていたことが知られていて、青木自身もモローに学んだことを述べている。上に掲げたモローの代表作の一枚でもある、この《怖い絵》の記憶と、その絵の死したる主役、オルフェウスのイメージが、青木の脳中にとどまっていたかもしれない。
例に掲げた絵の作者ジョージ・F・ワッツ(ラファエル前派の画家)もまた、青木の絵にこの画家の影響が指摘されている人だ。
豊玉姫の指の開きは、はっとするくらい似ている。山幸彦の方は、オルフェウスのような悲劇の主人公ではないのに、冠をつけた雰囲気の近さが不思議‥‥。
次には、前回も述べたように「幽霊の正体見たり枯れ尾花」式で見れば、こんなものも(思い込みで眺める人には)見えてくるという例を三つほど。

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興味を持たれた方は、オペラグラス持参で東京のアーティゾン美術館に赴き、実物をじっくりとご覧ください。このように見える保証はいたしませんが。              
                   令和3年12月        瀬戸風  凪

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   青木繁 「わだつみのいろこの宮」 1907年  重要文化財 
   アーティゾン美術館蔵











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