ワタクシ流☆絵解き館その9 青木繁「わだつみのいろこの宮」(1907年)に見られる東西文明の混淆(水瓶、装飾品編)
青木繁「わだつみのいろこの宮」(1907年) アーティゾン美術館蔵
些末なことに目を向けていると思われるかもしれませんが、本意は、現代のように情報があふれるほどあるわけではなかった明治後期に、西洋の文化にあこがれ、貪るように吸収して、それまでの古色芬々たる絵画に挑戦するように絵を描き続けた天才画家青木繁の作品から、青木繁ひとりに留まらず、人が持っやみくもな、けれど強い意志による革新の情熱に思いをはせてみたいからです。人の心に鮮やかに残り続ける作品には何があるのか、それは芸術全般にわたり問われるべき、尽きない問いだと思うからです。
瀬戸風 凪
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