#195 どうしても諦められない
みなさんはどうしても諦められないことはありますか?
「〇〇しない/する」と決めたはずなのに、いつまでたってもそのことが頭の中にあって離れない。どうしても引っかかる。諦めなきゃいけないのにどうしても諦めないといけない。そんなときどうしていますか?
私は今まさに”どうしても諦められないこと”を抱えています。
それは、留学に行くことです。
中学生のころからずっと行きたいと思っていた留学。中2の夏休みに計画していたシンガポールもコロナの流行で白紙になってしまいました。それから高校生になり、同級生が留学に行ったことで私の留学への思いも一気に高まりました。
私はせっかく行くなら高2の夏休みに1か月程度の留学をしたいと思っていました。しかし、親と話した結果、勉強面を考えると現実的ではないということになりました。私は正直納得がいきませんでしたが、何も言い返すことは出来ませんでした。
そんなとき、学校からのお知らせに春休みに1週間程度の短期留学を宣伝するものを見つけました。私は最後のチャンスだと思いました。これを逃したら中高生の間に一度は留学に行きたいというずっと前からの目標はなかったことになるかもしれないと思ったのです。お知らせを見たその日の夜、さっそく親に話しました。「春休みに留学に行きたい」と。
返ってきた言葉は、
「ずっと留学に行きたいと言っていたから行かせてあげたいけど、今の成績では行かせられない。成績は目をつぶったとしても普段の生活のなかでも心配なことがたくさんある。」でした。
私はこれからはちゃんと勉強も生活ちゃんとすると言いました。
親は「それ何回も聞いたよ。早く結果を出してもらわなきゃ。」と。
私は悔しくてたまらなくて涙が出てきました。
その夜はそのまま話をやめて自分の部屋に行きました。寝ようとしても涙が止まりませんでした。
留学は簡単に行けるものではありません。
それなりの語学力が必要だし、費用も高額です。留学中の同級生も努力の末に留学していることを理解しているつもりです。春休みだって貴重な時間だし、その間に学校の勉強をするべきだということも分かっています。
私は成績も悪いし、語学力だってありません。なかなか結果が出せません。
夜遅くまでスマホを触っているし、朝はギリギリまで寝ています。なくしものや忘れ物も多いです。親が心配するのもしょうがないです。
「早く結果を」
という言葉に私はすこし傷つき、留学のことを口に出せなくなりました。結果が出せていない私はダメな人間だ。認めてもらえないんだと思いました。
一度は諦め、留学のことを忘れて勉強に集中しようとしました。
しかし1週間、2週間たってもまだ諦められない自分に気が付いたのです。親の言葉はグサッときましたが、それは諦める理由にならなかったのです。今でも定期的にそのホームページを見たり、定員に達していないかなどを確認してしまいます。
私はどうしても諦められないんです。
留学に行きたいんです。
世界を見てみたいんです。
だから私はもう一度、親に気持ちを伝えてみようと思います。
留学に行かせてほしい。と。