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諦める力・断る力・割り切る力

30代に入ってから、人生が有限であることを強烈に意識するようになりました。

自身の半生を振り返ると、高いレベルの”安定”を求め、幼少期からコツコツと勉強し、良い大学に進学して世間的に名の知れた企業に就職しました。

会社に入ってからは、愚直に与えられた仕事をこなし続け、時には主体的に業務改善や新しい取り組みを提案・実行しました。
恐らく上司や同僚からの評価もそれなりに高く、ある程度の信頼感を持っていただけていると思っています。(上司との面談や普段見聞きする情報を元にした自己評価なので、少なからず主観も入っています。)

ただ、最近は「このまま愚直に仕事を頑張るだけではなく、もっと自己実現の為に時間を割かなければいけない。」と思うことが多いです。

もちろん、会社の仕事が自己実現に繋がるのがベストなのですが、自分の希望と会社の期待値が違えばなかなかそうはなりません。(ちなみに、私は会社への不満はほとんどありませんし、人間関係にもとても恵まれていると感じています。)

新卒で運良く今の会社に入社できた時はとても嬉しかったので、それこそ「滅私奉公で会社の為に頑張ろう」くらいな気持ちでがむしゃらに働いていましたが、時間が経つと価値観も変わり、最近は「自分に残された有限な時間をどのように使っていくべきか」を考える事が多くなっています。

そんな事を考えるようになった昨今、日々の会社での仕事と自己実現に向を両立する為の要素として、以下に紹介する3つの力が不可欠になると思っています。

①諦める力

元陸上選手の為末大さんの「諦める力」という本に影響を受けており、度々読み返していますが、7年前くらいに同書を初めて読んだときは理解はしてもあまり共感はできませんでした。

スポーツに於いては努力以前に圧倒的な才能が必要となるとは思うのですが、少なくとも私が取り組んできた勉強や仕事については「努力した分だけ結果が出る世界」だと信じていました。

ただ、冷静に振り返ると、大学時代は「明らかに勉強していないのにテストの点数が高い人」が周囲にゴロゴロいましたし、仕事に於いても、あまり深く言及はしませんが、例えば「社内で出世する」という観点だと、努力や才能に加えて運の要素もある程度必要になってくると思うのです。(それでも、スポーツに比べると努力と根性で「何とかなりやすい」領域だとは思いますが。)

このような現実に直面した時、「才能や運の不足要素を圧倒的な努力で補う」と考えるとメンタルが疲れてしまうと思います。幸いにしてメンタルを壊す事態には至ってないですが、以前の私は上記のような思考をしていた為、傍から見てもピリピリしている事が多かったと思います。

決して意識を低く持つ訳ではないのですが、自分がやれることをやったのであれば、良い意味で「仕方がない」という健全な「諦め」の精神が必要です。
加えて、一つの競争に人生を費やしてしまう事は「執着」や「依存」の原因となってしまう為、ダメだった時のセカンドプランを予め考えておく必要があると思っています。

②断る力

経済評論家の勝間和代さんの「断る力」に影響を受けていますが、断る力についても以前はスッと受け入れる事ができず、結果として与えられた仕事は殆ど断らずに愚直に頑張る社会人人生を送ってきました。

もちろん、会社内でイエスマンとして振舞う事で評価してくれる方も一定数いましたが、この本に書いてあるように自分が代替可能な「コモディティ」になっていく事を次第に実感し、今より年次が上がったときに通用しないなと思うようになりました。

正直、今もまだ出来ないことは多いですが、自己評価や自分が成し遂げたい事に関する「軸」を確立し、「自分が本当にやるべき事」に集中できるような働き方に徐々にシフトしていきたいなと考えています。

③割り切る力

「他者からの評価」と「最終的な結果」の2つは、自分にはコントロールできないものであると「割り切る」事がとても重要だと思います。

私自身、これまで関わる人全員から評価してもらえるよう頑張ってきましたが、10人中10人から好かれるのは現実的に難しいですし、全員に好かれることで得られるリターンはあまり多くないです。(何より、私自身は八方美人でいる事にあまり向いていませんでした。。)

②で紹介した「断る力」にも書いてありますが、関わる10人中2人から嫌われることは仕方が無いと割り切り、逆に1人でも良いから自分の「ファン」を作る事を考える方がリターンが大きいと思います。

また、自分がどれくらい注意を向けて仕事をしたところで外部要因でトラブルが発生したり、意志決定者の好みや気分で企画が通らないことだってあります。もちろん、上記2つについても未然に対処する事は可能ですが、ある程度の「割り切り」のメンタルを持って、仕事の効率性とリスクヘッジのバランスを取って物事に取り組むことが重要だと思っています。


以上、3つの「力」について書かせていただきました。

「これを身に着けたら人生が変わった」という類の話ではなく、「今後自分の人生を好転させるにはこの力が必要だと考える」という、これからの自分に向けた投稿なので、半ば決意も含めて書いてみました。

2023年の大目標の一つとして、これら3つの力を身に着けたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!



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