知らない世界の勉強になる漫画①
周りからたまに「物知りだね」と言われることがありますが、私は自分が経験したことのないドメイン知識はほぼ漫画から得ていると言っても過言ではありません。漫画の場合、何かしらの題材の上にストーリーが展開されるので、ストーリーを追っていけば自然と題材に関する知識も身に着くし、定着率も良い気がします。
今日はその中でも、特に私が勉強になったと感じた漫画についてご紹介します。
①アオアシ(Jユース)
高校サッカー作を題材にした作品が多い中で、本作品はJユースがテーマになっています。当初愛媛県の高校サッカー部に入部するはずだった主人公が、東京の競合Jユースに入ることになり、プロサッカー選手を目指す物語です。
Jユースの育成システムや、高校サッカーとの対比(作品中では高校サッカー部との試合も多いです。)、海外のJユースとの違いも解説されており、日本だとまだあまり普及していないJユースの裏側を知る事ができます。
※アニメ化されています。
②左ききのエレン(広告代理店)
本作品は広告代理店がメインの舞台になっており、芸大出身の主人公がクリエイティブの仕事で仲間と奮闘します。
クリエイティブ以外にも、広告代理店の営業やマーケティング担当の人物が登場し、CM、パッケージ、看板広告など、広告代理店が手掛けている仕事がどのように成り立っているのかを勉強する事ができます。
③ショーハショーテン(お笑い)
本作は漫画家を題材にした「バクマン」の作者の作品で、「バクマンのお笑い版」ともいえる漫画です。「ネタを書く才能」と「表現する才能」を持つ2人の高校生コンビが主人公です。
本作品では漫才やコントのネタを作る際の手法や考え方であったり、お笑い界のシステムを学ぶことができます。もう少し詳しい内容は以前noteにも書いたので、もし良ければそちらの内容もご覧ください。
④ブルーピリオド(芸術)
本作は芸大受験や芸大生ライフがテーマになっています。(②の左利きのエレンも芸大受験や芸大生編が描かれていますが、作品全体の中でのウェイトはあまり大きくありません。)
高校2年生で美術の面白さを知った主人公が、最難関の東京芸大に入る為に美術部や芸大予備校で絵画を学び、芸大合格後は更に高い壁を乗り越える為に奮闘します。
本作品では、絵画を制作する時の技術論や考え方を知ることができ、芸術に疎い私のような人間でもわかるように書かれています。
アニメ版は芸大受験までですが、私は芸大編の方が好きです。
主人公は芸大受験対策としての芸術を追求しましたが、芸大入学後は型にハマった受験絵画が否定されてしまいます。私自身もそれなりに勉強して大学に入学したのに、入学後は受験勉強が一切役に立たないことを痛感し、フィールドは違えど同じような葛藤に悩まされたことがあったので、このシーンは共感できる部分が多かったです。
⑤グラゼニ(プロ野球ビジネス)
私は幼少の頃から野球観戦が好きですが、本作品はプロ野球をビジネス視点で描いた作品です。
グラゼニは「グラウンドにはゼニが落ちている」の略称で、南海ホークス(現ソフトバンクホークス)の鶴岡一人監督の造語だそうです。
王道の野球漫画だとメインキャラクターにはなりにくい「サイドスローの左中継ぎピッチャー」が主人公で、連載当初は1軍と2軍を行ったり来たりの選手でした。
プロ野球で1円でも多く稼ぐために、野球以外の契約交渉やFA権戦略を考える過程で、プロ野球選手の年棒査定がどのように決まるのかが分かり、興味深いです。
また選手以外にも、監督・コーチ、解説者、代理人など、プロ野球に関わる人々の裏側を見る事ができ、作品の言葉を借りると「プロ野球株式会社」がどのように運営されているのかを学ぶことができる良作です。
以上、知らない世界が学べる漫画を5作品紹介しましたが、まだまだ紹介したい漫画があるので、一旦本日はこれで区切り、続きは次回に回したいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
引き続き応援宜しくお願い申し上げます。