近代短歌(3.3)与謝野晶子
夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ
夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ
『みだれ髪』
【夜の帳】よるのとばり[ちょう]
帳とは室内を区切るための垂れ布をいう。「夜の帳」は夜の闇をその垂れ布にたとえたことば。この歌では元の垂れ布という意味も生きているだろう。
【鬢のほつれ】びんのほつれ
鬢とは耳元の髪の毛のこと。調べてみると、座敷歌に「鬢のほつれ」というものがあるらしい。
引用元のサイトによると、1番は遊女の苦労を、2番は男女の営み