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なんでもないように
過ぎ去った時が
溢れ返る愛しさを抱いて
思い出した風に抱かれたまま
新しい時に重なる

触れたいと願う
奇跡みたいな気持ち
変えたいと祈る
現実現状現在地の影
騒がしい対岸に
冷たい瞳で助けを乞う

夜が増えるから
陽の輝きに耐え切れず
ボクらはまた西を向く
夜遊びに慣れてしまった
悪い子の自分
忘れてしまう前に牙を隠して
その眼光だけで
闇の息の根は止まるから

駆け出す前に己を知って
流れてゆく水に溶けるみたいに
哀しみは東へ
西からは微笑みを
明日が宝物みたいに
輝きを放つ

欲しがる腕で懸命に
ボクらは生きる
終わらない哀しみ


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