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Amazonで最も収益性の高いカテゴリー ~トレンド、人気、そして可能性~①
日本の製品は、海外で根強い人気があります。
高品質、高機能であること、日本ならではの歴史や文化により用途やデザインがユニークであることなどが、海外の人々から喜ばれる主な理由です。
「日本のものを売ろう!」と考える人も少なくないと思いますが、では何を売るか?
海外で人気の日本製品のジャンルは多岐に渡りますから、商品を絞り込むのも悩みますね…。
今回はEC市場に関するデータ収集・分析のエキスパート、ドイツのECDB(ecommerceDB)から、Amazonの商品カテゴリーに関するレポートを2回に分けてご紹介します。
今日のeコマースの状況は、オンライン・マーケットプレイスによって大きく形作られています。世界のeコマース市場におけるオンライン・マーケットプレイスのシェアは着実に伸びており、同時にAmazonに見られるような、サードパーティと自社ブランド商品からなるハイブリッド・ビジネスモデルも大きな成長を遂げています。
2021年のAmazonの総商品販売量(GMV)に占めるサードパーティ販売者の割合は、なんと65%。これは2011年から比較すると70%の増加です。オンライン・マーケットプレイスは、中小企業にとって商品を顧客に届けるための障壁の低い貴重なビジネスチャンスを提供しているため、これは驚くべきことではありません。
Amazonの商品カテゴリー 収益性の分析
Amazonのマーケットプレイスはセラーに様々なビジネスチャンスを提供していますが、利益面で成功するかどうかは、Amazonにある40以上の商品カテゴリーから選ぶかどうかに大きく左右されるようです。Jungle Scout社の分析によると、Amazonの商品カテゴリー間には収益性の面で大きな違いがあります。
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美容・パーソナルケアカテゴリーの出品者のほぼ3分の1が、セルフケアや身だしなみの必需品に対する広範な欲求を利用しています。 美容・パーソナルケアカテゴリーのAmazon出品者の30%は、21%以上の純利益を上げ、高収益を上げています。注目すべきは、美容・パーソナルケアは非常に収益性が高いだけでなく、出品者にとって最も人気のあるAmazonカテゴリーの1つであるということです。Amazon出品者の26%が美容・パーソナルケアカテゴリーで商品を提供しており、2番目に人気のある商品となっています。
美容・パーソナルケアと並んで、ホーム&キッチン用品は収益性の高いAmazon商品カテゴリーであり、同カテゴリーの出品者の30%が21%以上の純利益を上げています。比較的収益性が高いことに加え、ホーム&キッチンはAmazonのセラーにとって最も人気のある商品カテゴリーでもあり、35%がホーム&キッチンカテゴリーの商品を出品しています。
衣料品、靴、宝飾品、美術工芸品、裁縫、電子機器のカテゴリーでは、20%以上の収益率を示しています。衣料品と電化製品は、やはり人気の高いカテゴリーで、収益性も比較的高いのですが、しかし、人気と収益性は必ずしも連動しているわけではないことに注意しなければなりません。
Amazonで最も人気のあるカテゴリー:ホーム&キッチン
ホーム&キッチンカテゴリーは、多くのセラーが選択するカテゴリーとして際立っており、この人気はいくつかの要因に起因しています。
第一に、ホーム&キッチン用品は誰にとっても日常生活に欠かせないものであるため、潜在的な顧客層が大きいことが挙げられます。
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製品要件がシンプルであることも、魅力に拍車をかけています。
厳しい規制があるカテゴリーとは異なり、ホーム&キッチン製品は、食品の賞味期限や玩具の認証といった複雑な仕様がないことが多く、その結果、Jungle Scout社によると、ホーム&キッチン販売者の30%が、独自のプライベートブランド商品を開発することを選択しています。
Amazonのカテゴリー:完璧なニッチを見つける
人気が高く、競争が激しい商品カテゴリーは、多くのユーザーベースを持っていることが多く、したがって販売チャンスも多くあります。
一方、電子機器のような競争力の低い製品カテゴリー(Amazonセラーのうち電子機器カテゴリーで活動しているのはわずか16%)は、Amazon買い物客の44%が電子機器カテゴリーから購入するように、大きな顧客基盤を持つことがあります。これはまた、高い利益を得る可能性を意味しています。
Source:Most Profitable Amazon Categories: Trends, Popularity & Potentials (ECDB)
次回はAmazonで最も人気のないカテゴリーをご紹介します。
人気のないカテゴリーなら読む必要がない?
本当にそうでしょうか…?
次回もどうぞお楽しみに。