ヨガミニ講座補足編①ヨガ哲学の基本「八支則(アシュタンガ・ヨガ)」
おはようございます。本日はヨガ哲学の補足編①です。
講義補足でアーカイブがありましたので、その復習を兼ねて投稿します。
八支則(アシュタンガ・ヨガ)とは
資格を取るための勉強をした時以来、改めて八支則について学びました。
ヨガはアーサナ(ポーズ)をとることだけではありません。
八支則はヨガをする人であれば比較的知られている哲学だと思いますが、
フィットネスとしてされている方の中には、知らない方もいらっしゃると思います。(図1すべてがヨガです。)
今日は一段階目の「ヤマ(禁戒)」と二段目の「ニヤマ(歓戒)」について書きます。
ヤマ(禁戒)
ヤマはしてはいけないことです。
ヤマに例外はありません。身分・時代・国・宗教等に関わらず、全人類が守るべきものです。
ヤマの中には5つしてはいけない事があります。
①アヒムサー(非暴力)
全ての人や物に非暴力をつらぬきましょう。これが土台になります。
行動=カルマだと以前書きました。精神的行動もカルマになります。
実際に暴力を振るわなくても、心の中で馬鹿にしたり、ののしったりすることも暴力になります。これは他人へでも自分に対して行ってもアヒムサーになります。
心の中で感じることのコントロールは難しいのですが、一瞬、これも暴力…。と立ち止まることが大切です。
②サティヤ(真実・誠実)
真実に基づき、誠実に生きましょうという事です。結構嘘ってついてしまいますよね。他人にも自分にも。良かれと思ってつく嘘もあります。なので全て嘘はダメという事は難しので、自分自身をごまかして嘘をついていないか考察するという事でしょうか。
➂アスティヤ(不盗)
字のごとく、他人の物は盗まない。そして羨ましがらない事です。
当たり前のようですが、きっと昔のインドでは盗みが多かったのかもしれないです。これは物質的な物だけでなく、他人の時間も含まれます。
待ち合わせ場所に遅れてくる、打ち合わせに遅刻するなど、他人の時間を奪い取っている事になります。注意したいところです。
④プラフマチャリヤ(禁欲)
昔ヨガは男性がするものだったので、禁欲が入っていると思いますが、現代では無駄なエネルギーを使わないようにしましょう。ともとらえられます。
エネルギーは有限なので、正しい方向に使いましょう。例えば、起こってもいない事で不安で頭がいっぱい。そればかり考えてしまうのもエネルギーを無駄にしているかもしれません。(※これは私です。)~(>_<。)\
⑤アパリグラハ(不貪)
不必要なものは所有しないようにしましょう。これも物質的な物もそうですし、不要な感情も入ると思います。
ヨガ講師をされている方で断捨離(収納)を教える方もいらっしゃいます。不要な物を整理することで頭も体もスッキリさせ、行動も軽くすることが出来そうですね。
この中でどれを大切にしたいですか?と問われました。
私はアヒムサーです。自分への暴力がけっこう酷いと思っていまして…。自己肯定感というものがとても低いです。結局、他人と比べているから低くなるのですが、以前よりは少し間をおいて冷静に考える事が出来るようになってきているので、やけにならにいように気をつけていきますo((>ω< ))o。
皆さんは何を大切にしますか?
ニヤマ(歓戒)
ニヤマとはすすんでおこなうべき事です。
やはり5つあります。
①シャウチャ(清浄)
心も体も清らかに保ちましょう。という意味です。
綺麗な心、綺麗な体・綺麗な言葉を使いましょう。
この綺麗な言葉は本当に大事だなと思っています。
言霊とよく言われますが出した言葉が現実になる。
きたない言葉を出すと、どんどん自分の心がすさんでいく気がします。
我を忘れてパニックになった時、経験しました。
冷静になった時の落ち込みは辛すぎます…。
②サントーシャ(知足)
足るを知り、与えられた環境に感謝しましょう。
京都の竜安寺にある手水鉢は「知足の蹲踞(つくばい)」があります。
(写真1)
写真を見ると中央に口があり、左右・前後の文字と合わせると
吾・唯・足・知となります。われただたるをしるとなります。
この意味は「金持ちでも満足できない人はできないし、貧乏でも感謝の心を持てば満足できる」という意味だそうです。
茶室の入り口が低いのは、どんな身分の人でも頭を下げて入るように出来ていると聞いた事があります。たとえ殿様でも茶室に入る時は頭をさげ、一般の人と変わりはない。
人の欲を戒める言葉です。
➂タパス(苦行)
あらゆる苦行を柔軟に受け入れましょう。という意味です。自分でコントロールできない物は避けるのではなく、柔軟に受け入れる。
これも避けてしまいまうか(;´д`)ゞ。ガチガチの心でぶつかって受けてしまいます。結局ダメージが大きくなったりするので、何か起きたときはゆらゆらと受け入れようと思います。
人生自体が苦行という考えなので、生きているだけで苦行を受け入れているという事になります。
④スワディアーヤ(読誦どくじゅ)
読書の事です。ヨガ的に言うと聖典を読んで真の自分を追求しましょう。
となりますが、聖典でなくても本を読んで学びましょうという事だと思います。
⑤イーシュラダプラニダーラ(自在神祈念)
イーシュラダ=神となります。平たく言うと神様に祈りをささげましょう。となるのですが、どうしょうもない事は宇宙とか大いなる存在とかにまかせてしまいましょう!という意味です。自分ではどうしようもないので、委ねます!という事です。
まとめ
ヤマ・ニヤマは社会の中で守らねばならない事。道徳的な事です。
昔と現代では環境も当然違います。
ですが、考えや感じている事は現代に通ずる事がおおくあります。
哲学は長年かけて色々な人が色々な考えを加えたり、引いたりして成熟するものだと思います。
ニヤマ(すすんでやるべきこと)の中で一番大切にしたい事はなんだったでしょうか?
右のポケットにヤマ、左のポケットにニヤマを入れて歩きます。困った時にポケットから取り出して客観視してみる。
そんな使い方で良いのでは?と講師の方は話していました。
そのような使い方で良いと私も思います。
あまり教えに固執せず”こんな事いってたな”程度で、ふっと思い出せればよい使い方が出来ると思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
どなたかの役に立ちます様に。