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介護時代の思い出ーやけど編ー

最近noteを始めて、色々介護していた時の事を思い出します。

前々回くらいに、トイレに閉じ込められた事件を書きました。
鍵の見直しと建付けの見直しについても書きました。

さらに必要だと思いだしたのが、食器です。
実家は古かったので、食器も昭和時代の物が多く、無駄に重くて大きいものとか、耐熱ではない物とか、新しい物と混在していました。

ある日、会社帰りに義姉から連絡が入り、”やけどを負っているようだ”と
電話が入りました。”明日も病院だそうなので付き添ってあげて欲しい”と。

母には連絡をせず、実家の近くにある国立病院へ、朝一で向かいました。
ある程度、介護生活をしているとなんとなく感が働くようにもなります。
だいたいの行動範囲とかこの時間に行動するとか、性格と日常の行動で
わかるようになります。

受付で名前を伝え、来ているかを確認して、やっぱり来ていました。
外科の待合所にいくと、ちょこんと座っていました。
後ろ姿ってなんだか小さく、寂しく思えるのは、ただの自分の感情なので
しょうか?なんだか泣きたくなったりします。

声をかけると、びっくりした様子で「なんで来たの!知らせるなと
いったのに。」
と言いました。言ってくれた方が助かるのだけど…。
と思いますが、母なりに気を使っていたのだと思います。

一緒に診察室に入り、やけどを見たとき、ちょっとびっくりでした。
思っていた以上にひどかったので、よく平気な顔しているなと…。
年を取ると痛みの感覚も鈍るのでしょうか?
もし、そうならそれは良かったと思いました。

実家に一緒に戻って、どうしてやけどをしたのか聞きました。
母は牛乳を温めて飲む習慣がありました。
その日も電子レンジで温めていたのですが、ひどく熱くなっていて
マグカップごと落とし、落とした先に太ももがあったようです。

いったいどのくらいの時間温めていたのか?
夜の出来事でその日はシップを貼ったといっていたので、
”シップでは治らないでしょう…。”と思いつつ
おかしいやら、なんやらで食器も確認してみようと思いました。

やはり重くて、耐熱でもなさそうなので、次の日陶器ではなく、
軽くて電子レンジもOKのマグカップ(蓋つき)を買って持っていきました。
思いのほか、とても喜んでくれました。”いい・いい!”
といつもそのマグカップを使っていました。

毎日使うものなので、かなりキツイと感じていたのでしょう。
軽くて楽になったようです。
お茶もよく飲むので、急須も茶葉がたまって不衛生だし掃除しにくいのだと思いました。

急須も熱くなく、掃除がしやすいものを見つけたのですが、それを買って使うことは出来ませんでした。
もっと早く食器とか日常の物に注意を向けるべきだったと、少し後悔しています。それだけでも、快適で安心な生活ができたかと思うと、気づくべきだったと…。

今、介護されている方は身近なものを点検するといいかもしれないです。
意外と見落としていて、でも安心・安全になる事があると思います。

どなたかの役に立てれば幸いです。

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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