『POPTRAKS! magazine』はウェブ“ジン”です。〈創刊の辞〉
◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta
2023年12月、『POPTRAKS! magazine(ポップトラックス・マガジン)』がオープンしました。
《POPTRAKS》とは、もともと2015年、CDコンピレーション『スウィーター!ルーツ・オブ・ジャパニーズ・パワーポップ1971-1986』(※現在品切れ)を発売するために立ち上げた、自主リイシュー・レーベルのために付けた名称でした。
レーベルの方はいまのところ1枚出したままなのですが、この『POPTRAKS! magazine』は、その名を冠した音楽ウェブジン(ウェブマガジン)です。レーベルと同じく、高木が自主運営していきます。
ウェブマガジンと名乗ると、どちらかといえばニュース・サイトのような感じのものを想像する方も多いかもしれないのですが、ぼくのやろうとしていることは、そんなかっちり厳めしいものではなくて、もっと手に取りやすい、紙の媒体で言えば“ミニコミ”、“リトルプレス”、――思いきり広義に言うなら、“ジン(Zine)”的なものに近いものだと思っています。そうした意味で、ウェブ“ジン”。そういう感じです。
*
POPTRAKS!magazineは、ひと言で言えば、ぼく自身が心惹かれてきた“オールディーズ、バット・グッディーズ”な音楽について、詳しく触れて行けたなら――。そんなことを目指した場所です。
ぼく自身が特に心惹かれてきた音楽というのは、無理やりひと口にまとめるなら、1960年代から1970年代にかけての海外の“ポップ・ミュージック”、そしてそうした洋楽からの影響を受けつつ切り開かれて行った、“日本のポップ・ミュージック”です。そうした話題を中心に取り上げてゆけたらと思っています。
物書きとしての仕事では、後者について触れさせていただくことがこれまでも多かったのですが、このPOPTRAKS!magazineでも国内のミュージシャンの方々については、時に取材なども交えながら、より深く掘り下げてご紹介できたなら、と思っています。
サイト本体はこちら (https://poptraks.wixsite.com/takagi-ryuta) になりますが、各種原稿のアップは読みやすさも考慮して、当面、このnoteという場所 (https://note.com/poptraks/) をお借りしておこなって行く予定です。
たとえば海外で言えば、かつての『BOMP』や『KICKS』、ほかにも『HERE’TIS』とか色々・・・、そんなすてきな音楽誌のように、楽しい誌面にできたなら・・・、というのは上を見すぎ、でしょうか。
*
まず第一回の更新として、いきなり“特別号”的な扱いとなるのですが、1970年代に活動した3人組ポップ・グループ、ガロ(GARO)についての特設ページ、『GARO ARCHIVES』をスタートさせました。
これは一回限りの更新で終わるものではなく、今後も継続更新してゆくサイト内常設の、特設コーナーです。
和製CS&N、あるいはヒット曲での側面だけでも語り切れない、彼らのポップな音楽の歩みを、取材・調査に基づく読み物と、データで詳細に辿って行きます。データ部分に関しては新規情報が判れば、その都度、追加して行けたら、と思っています。
*
今後の通常の更新についても、色々やりたいことが山積みです。
原稿はある程度、数がまとまれば、なんらかの形でテーマごとに紙の媒体にもまとめられたら、なんていうことも考えています。
生来、スローテンポな人間であることに加え、色々と個人的事情も重なり、どうしても不定期な動きになってしまうのですが、更新状況はサイト本体、またSNSなどでもお知らせして行く予定ですので、もしもご興味があれば、気長にチェックしていただけましたら、うれしいです。
2023年12月 高木龍太
©POPTRAKS! magazine / 高木龍太
『POPTRAKS! magazine』内のすべての内容(記事・画像等)について、無断転載を禁じます。
Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.