POPTRAKS! magazine 閲覧室

音楽ライター、高木龍太が主宰するウェブジンの「閲覧室」です。原稿のアップはこちらで。 概要は下記メイン・サイトもごらんください。 https://poptraks.wixsite.com/takagi-ryuta https://twitter.com/poptraks

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マガジン

  • 【GARO ARCHIVES】〈データ編〉

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  • 「How They Became GARO」

    “ガロ”結成以前のメンバーの歩み、音楽的背景などを、関係者取材をベースに詳細に追うヒストリー原稿です。全14回(予定)の連載記事。

  • 【GARO ARCHIVES】〈はじめに〉

    70年代のポップ・グループ〈ガロ〉に関する特集記事シリーズ《GARO ARCHIVES》展開中です。

最近の記事

【お知らせ】11/6 (水) 中村ジョーさんのイベントでゲストDJ参加します。

◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  SNSではすでにお知らせさせていただいたのですが、11月6日(水)に、高木が珍しくイベント参加することになりました。  1996年に〈ザ・ハッピーズ〉のリード・ヴォーカルとしてミディ・レコードからメジャー・デビューし、解散後はシンガー=ソングライターとして活躍する〈中村ジョー〉さんにお誘いいただき、ジョーさん主催の月一イベント《フィンガーポップス》でゲストDJ参加させていただきます。  イベント概要は以下の通りです。

    • GARO ARCHIVES*Extra〔2〕~〈アルファ創立55周年POP UP SHOP〉展示物ガイド

      ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  先だって2024年9月10日から22日までの期間限定で、村井邦彦さんが設立した《アルファミュージック》の創立55周年を記念した”POP UP SHOP”が、タワーレコード渋谷店の3階に出店されました。  これは主にアルファミュージック関連の再発CD、復刻レコード、アーティスト・グッズなどの販売を手掛ける催しでしたが、それに留まらず、スペース内には各所属アーティストが1970年代~80年代当時に使用していたギターや衣装など、

      • 【第10回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈堀内護の音楽ルーツを探る(1969-1970)〉

        ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta ■1969 → 1970 堀内護が好んだ音楽とは?  さて、前回まででガロ結成前夜へと大分近づいたのだが、話を先に進める前に、今回から3回に渡り、”インターミッション”ということで、ここまでの話の中で納まりきらなかった、堀内・日高・大野それぞれに関する事柄いくつかを、触れさせてほしい。  流れを止めることは心苦しいのだが、それらの事柄はやはりその後の彼らの音楽を考える上では重要で、そこをスルーして先に進むわけには行かない気

        • 【お知らせ&近況報告&更新予定】赤いアイコンが目印です。

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  またも更新の間が空いてしまいました。  しかも、前回の更新は、予告なく「How They Became GARO」を中断して「GARO Session Works」なるものを公開したので、あれ、どうしたの?と、戸惑われた方もいらしたかもしれません。  じつは、「How They Became GARO」は、すでに最後まで一応、原稿自体はできてはいるのですが、諸々ありまして、公開に踏み切れないでいたところ、体調を大幅に崩し

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        • 【GARO ARCHIVES】〈データ編〉
          4本
        • 「How They Became GARO」
          10本
        • 【GARO ARCHIVES】〈はじめに〉
          1本

        記事

          GARO session works〔2〕~他アーティスト作品への客演、曲提供

          ◎リサーチ・リスト作成・文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta 〔2:演奏参加+楽曲提供作品〕◆森山良子『旅立ち/森山良子 1972~RYOKO NOW』(FX-6025) 1972.7.25<Philips / Nippon Phonogram > *参加内容→日高富明(アコースティック・ギター、詞・曲提供、アレンジ) *参加曲→A①「心の旅路」/A④「旅立ち」[作詞・作曲:日高富明、編曲:日高富明、柳田ヒロ] *再発CD→PHCL8068(1994.11.26

          GARO session works〔2〕~他アーティスト作品への客演、曲提供

          GARO ARCHIVES*Extra〔1〕~証言/ 荒井由実「返事はいらない」へのガロの参加について

          ◎リサーチ・文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  ユーミン=荒井由実が、ファースト・アルバム『ひこうき雲』(1973年)の前年に発表していた、デビュー・シングル「返事はいらない」(1972年7月5日発売)。  楽曲自体は両面ともにアルバム『ひこうき雲』にも収められているものだが、ここで聴けるのは、どちらもまったくのシングル用ヴァージョン。かまやつひろしのプロデュースで、アルバムとは異なる演奏メンバーが参加し、制作されたというものだった。  当時のシングル盤のジ

          GARO ARCHIVES*Extra〔1〕~証言/ 荒井由実「返事はいらない」へのガロの参加について

          GARO session works〔1〕~他アーティスト作品への客演、曲提供

          ◎リサーチ・リスト作成・文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta 〔1:演奏参加作品〕◆かまやつひろし『どうにかなるさ/かまやつひろし・アルバムNO.2』(FX-8014) 1971.7<Philips / Nippon Phonogram> ※6月発売とする資料もあり *参加内容→ガロ(コーラス)/堀内護(アコースティック・ギター)/日高富明(アコースティック・ギター) *参加曲→A③「パン屋のトム」/A④「お若いの」(※推定)/B②「脱走列車」(※推定)/B③「

          GARO session works〔1〕~他アーティスト作品への客演、曲提供

          【第3回】POPTRAKS!通信 / 続・映画『トノバン』。日本のPowerpop、そしてガロ。

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  前回に引き続き、加藤和彦さんのドキュメンタリー映画『トノバン』に関連して、頭に巡ったことを少し、ランダムになりますが、綴り残してみたいと思います。 東芝EMIの邦楽制作陣  加藤和彦さんが〈ザ・フォーク・クルセダーズ〉でメジャー・デビューした1967年から、ソロ~〈サディスティック・ミカ・バンド〉~再度のソロと、70年代末に至るまでの約10年間に在籍していたレコード会社が《東芝EMI(1973年以前の社名は東芝音楽工業)

          【第3回】POPTRAKS!通信 / 続・映画『トノバン』。日本のPowerpop、そしてガロ。

          【第2回】POPTRAKS!通信 / 映画『トノバン』から、日本のNew Wave ~Powerpopへと巡る想い。

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  先日、5月31日から各地で公開されている加藤和彦さんのドキュメンタリー『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を、映画館へ見に行ってきました。  加藤さんを直接に知る数々の音楽関係者の方々の、このための新規撮影インタビュー映像による証言を軸に、貴重な過去の加藤さんのテレビ出演時の映像(初期サディスティック・ミカ・バンドの貴重な映像も!)なども時折交えた約2時間。ナレーションなどはなく、ひたすらに証言でストーリーを繋げてゆく

          【第2回】POPTRAKS!通信 / 映画『トノバン』から、日本のNew Wave ~Powerpopへと巡る想い。

          【お知らせ】Facebookアカウントを開設しました。+今後の予定

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  こんにちは、今回はちょっとしたお知らせです。  これまで、SNSについてはX(https://twitter.com/poptraks)のみだったのですが、この度、POPTRAKS!magazine名義のFacebookアカウント(https://www.facebook.com/poptraks/)を公開いたしました。  まだまだSNS自体に不慣れで、Xとの使い分けなども悩み中で、正直しばらくは試運転状態になると思うの

          【お知らせ】Facebookアカウントを開設しました。+今後の予定

          【第9回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈胎動の章 / 2〉

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta ■「自由広場」の夏  『ウッドストック』の件ばかりではない。70年の春から夏にかけて――、それは、堀内、日高、大野にとっては、様々なことが起きていた季節だった。  大野は夏になる前あたりから、深水龍作を中心に、中途に終わった『ヘアー』の“自主公演”という形での再演を試みようとしていた“ヘアー再演グループ”の音楽監督として、行動を共にするようになっていた(この“再演”については別の機会に譲る)。    一方で『ヘアー』周辺を

          【第9回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈胎動の章 / 2〉

          【第8回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈胎動の章 / 1〉

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta ■“CS&N みたいにやらないか?”  まるで “カットアウト” のように終わってしまった――。  後年の幾たびかのメディア発言の中で、大野真澄は日本版『ヘアー』の突然の終焉について、こんな風に表現していたことがある。  最初にオーディションが行われたのが 69 年の 9 月であり、公演中止が 70 年の 2 月末。日本版『ヘアー』は、その期間も、半年にも満たないものだ。  しかし当事者による後年の回想などを見聞きする

          【第8回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈胎動の章 / 1〉

          【第7回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ヘアーの章 / 2〉

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta ■パリから、渋谷へ――『ヘアー』東京公演の幕あけ  海を越えてやって来た『ヘアー』――。  その存在は、それが未知の“ロック”・ミュージカルであり、あるいは当時人気絶頂のタイガースを脱退したばかりの加橋かつみが主演であるということもあってか、日本公演が近づくうちに、次第に世間でも大きな話題となっていた。  当時の雑誌などを手に取れば、一般大衆向けの週刊誌から、音楽誌、演劇誌、少女雑誌、ファッション誌、各新聞、ほか至る所で

          【第7回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ヘアーの章 / 2〉

          【第6回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ヘアーの章 / 1〉

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  さて、ここまで時系列で 69 年までの堀内と日高の歩みを追い、ミルクの活動初期までを語ってきたのだが、ここでしばらく、話題はミルクから離れることになる。  というのも、ミルクというバンド自体の活動は絶えず継続されていたのだが、日高個人については 69 年の夏以降、数度に渡ってミルクからの短期の離脱と再合流を繰り返していたようであり、調べてみるとたしかにその期間、ミルク以外の活動をいくつか行っていることが確認できるからだ。

          【第6回】How They Became GARO―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ヘアーの章 / 1〉

          【第1回】POPTRAKS!通信 / 『スウィーター!ルーツ・オブ・ジャパニーズ・パワーポップ』から9年。

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta  慌ただしかった2023年の年末の当ウェブジン=POPTRAKS!magazineのオープンから、早2か月近くもが過ぎてしまいました。遅まきながら、今年初の更新です。  なんとも長文の多い、またマニアックな情報ばかりの誌面にも関わらず、お読みいただけている方々には、心よりお礼申し上げたく思っています。  色々あり、年末から更新が中断してしまいましたが、近々に〈GARO ARCHIVES〉の公開の方も再開予定です(原稿は昨年

          【第1回】POPTRAKS!通信 / 『スウィーター!ルーツ・オブ・ジャパニーズ・パワーポップ』から9年。

          【第5回】How They Became GARO ―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ミルクの章 / 2(承前)〉

          ◎文:高木龍太 / TAKAGI, ryuta ■ソフトロック+アートロック=ミルク  ミルクには活動を通じていくつかのオリジナル曲もあったようだが、当時のGSの多くがそうであったように、ステージ・レパートリーはやはり洋楽ナンバーのカヴァーがほとんどであったようだ。鳥羽、木下の証言によれば、それらの選曲は日高によるものが多く、次いで松崎だったようである。  こうしたカヴァー曲は原曲をストレートにコピーする場合もあれば、日高が中心となり、独自のアレンジを加えて演奏されるこ

          【第5回】How They Became GARO ―“ガロ”以前の“ガロ”と、1960年代の音楽少年たち―〈ミルクの章 / 2(承前)〉