その釣り場本当に釣れるのか?お客様はその釣り場に本当にいるのか?
Twitterでもつぶやきましたが、釣りをする人(私はやりませんが)は本当にすごいですよね。だって、同じ釣り場でも、天候によって、季節によって、時間によって釣れる場所が異なり、釣る為にはそれを見極めて魚を釣り上げる。古来日本人は魚を食べて生活してきましたが、今でこそマーケティングなんて言葉は主流になりましtが、先代からこのポイントを見極める力は人間にとって必要な能力と認知されていた訳ですから、凄いですね。
中々魚が釣れないので竿を変えてみる事にした。
それでも釣れないので、エサを変えてみる事にした。
それでも釣れないので、いよいよ釣り人を変えてみた。
それでも釣れなのだが
どうやら、この湖には魚がいなかったみたいだ。
マーケットを間違えるな。
全てが無駄になる。
どの商材でもサービスでもうまくいかない時は、販売商品を変えてみたり、アプローチの仕方を変えてみたり、スタッフの人事異動をしてみたりする事は沢山あるが、その前に
そのマーケットで飯が食えるのか?
これを真剣に分析しないといけないのです。
例えば、住宅における市場では面白い現象が起きています。
ここ最近 ’平屋’がトレンドとなっているのです。
平屋と聞くと何となく年齢層が高いユーザーに愛される、土地の広さが必要だ。二階建てと比べてコストがかかる。なんていう固定概念が存在しますが。
最近では若い人が平屋を好み、デザイン重視の建物が人気を集めています。
少子高齢化の現代社会では、子供が独り立ちした後にそんなに大きな建物は必要無いし、夫婦二人での生活を謳歌したいなんて言うニーズが背景にはあるかもしれない。
もちろん都心と地方で考え方が大きく変わるが、人口減少は同時に新築物件の減少につながる訳で、マーケットが縮小していく中、既存の商品や既存のビジネスモデルだけで戦っていく企業がまだまだ多いですね。
やはりそこには魚がいないのです。
優れた釣竿をちょっと高級なエサも必要なのは確かですが、やはり市場調査がこれから企業も個人も生き残る非常に大切な能力なのではないでしょうか?