
災害時の鉄則
地面が傾いた。揺れはなかった。
驚いて家から飛び出そうとする。私は実家に居た。
おそらく年末年始だった。便所で用を足し終えたところだった、私はもっとも玄関に近いところに位置していたので、家族に避難を呼び掛けて一目散に靴を履いて外へ出た。
家族がちゃんと避難できるかどうか、心配ではあったが、とりあえず家からは出ないといけない。平坦だった地面がどんどん斜面になっていく、それにつれて家がみしみしと音を立てていたから。
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